【言葉】
召し上がる
【読み方】
めしあがる
【意味】
「食う」「飲む」の尊敬語。
【類義語】
・食う
・飲む
「召し上がる」の使い方
ともこちゃん。何か心配事?
先生が、最近、お食事をあまり召し上がっていないようなの。
体調が悪いのかな。おかゆなんてどうだろう。
栄養豊富で食べやすいお粥を作ってみるわ。
「召し上がる」の例文
- 病のときにはなおさら、滋養のあるものを召し上がらないといけません。(宮部みゆき 孤宿の人 下)
- ちょっと、あなたはまだ何も召し上がっていらっしゃらないんでしょう?(エミリー・ブロンテ 嵐が丘)
- お二人がお見えになるまで、軽いものなど召し上がっていらしてください。(荻原規子 西の善き魔女1 セラフィールドの少女)
- このパンを女王は好んで召し上がった。
- これを召し上がればどんな病気もたちどころに治ります。
「召し上がる」と「お召し上がる」「いただく」との違いは?
「召し上がる」に似ている語に「お召し上がる」「いただく」があります。
「召し上がる」と「お召し上がる」の違いは?
「召し上がる」に似ている語に「お召し上がる」があります。
「お召し上がる」とは、「召し上がる」の丁寧な表現で、「王様がお召し上がりになったという名水です」のように使われます。
「お召し上がる」は、「召し上がる」に丁寧な接頭語「お」をつけて、さらに丁寧にした語です。
「召し上がる」と「いただく」の違いは?
「いただく」とは、
[動カ五(四)]
①頭にのせる。かぶる。また、頭上にあるようにする。
②敬意を表して高くささげる。頭上におしいただく。
③敬って自分の上の者として迎える。あがめ仕える。
④「もらう」の謙譲語。
⑤「食う」「飲む」の謙譲語。
㋐与えてくれる人を敬っていう。
㋑自分の飲食することをへりくだり、上品にいう。
⑥苦労もなく、手に入れる。
⑦しかられる。小言をくう。また、しそこなう。
⑧(補助動詞)
㋐(動詞の連用形に接続助詞「て」を添えた形に付いて)話し手または動作の受け手にとって恩恵となる行為を他者から受ける意を表す。
㋑(接頭語「お」または「御 (ご) 」に動詞の連用形またはサ変動詞の語幹を添えた形に付いて)8㋐に同じ。
㋒(動詞の未然形に使役の助動詞「せる」「させる」の連用形、接続助詞「て」を添えた形に付いて)自己がある動作をするのを、他人に許してもらう意を表す。「させてもらう」の謙譲語。
という意味です。
「いただく」は、「食う」「飲む」の謙譲語です。
対して「召し上がる」は、「食う」「飲む」の尊敬語です。