「煽てる」の意味と使い方や例文!「褒める」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
煽てる

【読み方】
おだてる

【意味】
①人の気持ちを乱すようにさわぐ。騒ぎたてる。
②人をほめて得意にならせる。何かをさせようとして煽動する。

【類義語】
・唆す
・仕向ける

【対義語】
・貶す
・腐す
・謗る

「煽てる」の使い方

健太
最近、先生が妙に褒めるんだよね。
ともこ
煽ててやる気を出させようという作戦ね。
健太
作戦と分かっていても、褒められると嬉しいよね。
ともこ
褒めて伸ばせっていうもんね。

「煽てる」の例文

  1. 南関の春祭はまた六騎の街に育つた羅漫的な幼児をして山に対する好奇心を煽てるに充分であつた。(北原白秋 水郷柳河)
  2. 普通凡夫の心を喜ばせるものは煽てることである。(新渡戸稲造 デモクラシーの要素)
  3. 「よし、よし」見ている人達は、仲裁するのか、ほめるのか、それとも煽てるのかしらん。(魯迅 阿Q正伝)
  4. 客を煽てて買う気にさせるのが仕事です。
  5. 煽てても無駄だよ。僕の気持ちは変わらない。

「煽てる」と「褒める」の違いは?

煽てる」に似ている表現に「褒める(ほめる)」があります。

褒める」は
①祝う。ことほぐ。
②同等または目下のものの行いを評価し、よしとしてその気持ちを表す。たたえる。賞賛する。

という意味です。

煽てる」にも「褒める」の意がありますが、「煽てる」は、何かをさせるために、ことさらに「褒める」ことをいいます。