【言葉】
慄く
「戦く」とも書く。
【読み方】
おののく
【意味】
恐ろしさや寒さ、興奮のために、からだや手足が震える。
【類義語】
・わななく
「慄く」の使い方
余震がすごかったね。
不安に慄く一夜を明かしたわ。
避難所にいる人たちは、恐怖に加えて寒さに慄いていただろうね。
地震は台風と違って目に見えないから怖いわ。
「慄く」の例文
- かくて客人の命を奪う宿の主も舅姑の生命に仇する婿も現われ、夫に慄く妻、妻に慄く夫も出できぬ。(寺田寅彦 宇宙の始まり)
- 思ひ出の月夜なり、銀の痛き鍍金に、 薄青き光線の暈かけて慄く夜なり。(北原白秋 思ひ出)
- お化けを前にして慄く。
- 未知のウィルスに、人類は恐れ慄く。
- 新興国が、その国の通貨危機の伝播に慄く。
「慄く」と「戦く」の違いは?
「慄く」は「戦く」とも書きます。
「戦く」は、恐怖で小刻みに震えることをいいます。
対して「慄く」は、恐怖でぞっとすることをいいます。