「お墨付き」の意味と使い方や例文!「折り紙付き」との違いは?(類義語)

【言葉】
お墨付き

【読み方】
おすみつき

【意味】
①室町・江戸時代、幕府や大名から、後日の証拠として臣下に与えた花押 (かおう) のある文書。
②権力・権威のある人の与える保証。

【類義語】
・裁可
・認可
・公認
・証明書
・信任状
・文句なし
・言うことなし

「お墨付き」の使い方

ともこ
病気の健太くんがこれを食べても大丈夫なのかしら。
健太
お医者さんのお墨付きをもらったから大丈夫だよ。
ともこ
それは良かった。食べて悪化したら大変だもんね。
健太
ここのお医者さんは丁寧だから、聞いたことは詳しく教えてくれるんだよ。

「お墨付き」の例文

  1. この歌は平安朝以降のその通念にお墨付きを与えたような歌だといえる。(大岡信 名句歌ごよみ 冬 新年)
  2. 名古屋走り、茨城ダッシュ、伊予の早曲がり、松本走りなどのローカルルールは、警察のお墨付きをもらっているわけではない。
  3. 国のお墨付きを与えられ、国の認定事業になれば事はスムーズに運ぶ。
  4. ヴァチカンのお墨付きを得て、テンプル騎士団は人数においても政治力においても破竹の勢いで成長し、十を超える国々に広大な地所を蓄えた。(ダン・ブラウン ダヴィンチ・コード)
  5. 「俺たち友子には、徳川家康公のお墨付きがあるってことは知ってたかい」 金次が、畏まって耳を傾けている富治に、得意そうに語って聞かせた。(熊谷達也 邂逅の森)

「お墨付き」と「折り紙付き」の違いは?

お墨付き」に似ている語に「折り紙付き(おりがみつき)」があります。

折り紙付き」とは、
①鑑定保証書がついていること。また、その物。
②そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること。

という意味です。

お墨付き」も「折り紙付き」も、保証がついていることをいいます。

しかし「お墨付き」は、権威ある人の保証があることをいいます。

対して「折り紙付き」は、定評があることをいい、「お墨付き」のような権威ある人のという意味がありません。