「おざなり」の意味と使い方や例文!(語源由来・類義語・対義語)

【言葉】
おざなり

【意味】
いいかげんに物事をすませること。その場しのぎの間に合わせ。

【語源・由来】
お座敷などでその場に間に合わせにすることの意から。

【類義語】
・通り一遍

【対義語】
・入念

「おざなり」の使い方

ともこ
健太くん。儀式をおざなりにすると神様の怒りに触れるわよ。
健太
神様は見ているの?
ともこ
見ているわよ。神様は気まぐれだから、助けてくれる時と助けてくれない時があるけど見ているわ。
健太
神様の怒りは雷より怖そうだ。

「おざなり」の例文

  1. 彼の言葉はおざなりではなく、心から心配してくれているようだった。
  2. ふたりが別荘へ帰ると、彼は妻を馬車からおろし、努めて自分をおさえながら、例の慇懃な態度で別れを告げ、あとで少しも気にかからないおざなりの言葉を口にした。(トルストイ アンナ・カレーニナ)
  3. 健太くんの投げやりでおざなりな態度を戒める。
  4. 「なるほど」と、男はチラシにおざなりな一瞥を投げて言った。(森絵都 風に舞いあがるビニールシート)
  5. 老婆はいつも仲間の女たちと一緒だったが、国境での検問はおざなりなものだった。(モーム 諜報員アシェンデン)