【言葉】
佇まい
【読み方】
たたずまい
【意味】
①立っているようす。また、そこにあるもののありさま。そのもののかもし出す雰囲気。
②身を置くところ。暮らし方。また、なりわい。
【類義語】
・雰囲気
・ムード
・空気
「佇まい」の使い方
百貨店って重厚な佇まいだよね。
老舗は特にそうね。
百貨店の外商がついて、この重厚な佇まいに気圧されないような大人になりたいなあ。
目標に向かって努力するしかないわね。
「佇まい」の例文
- 雨にけぶる王宮は、千年もそこにあったかのような佇まいであった。(上橋菜穂子 獣の奏者 II 王獣編)
- そして実際、みなが聴いたに違いないと、加恵は間もなく確信していた。家の中のひとびとの佇まいが急に昨日までとは違っている。(有吉佐和子 華岡青洲の妻)
- 神戸は、欧風の佇まいをした個性的な店舗が軒を連ねる
- その家は、以前訪れた時と変わらぬ佇まいでそこにあった。
- ともこちゃんの佇まいはお母さんにそっくりだ。
「佇まい」と「居住まい」「雰囲気」との違いは?
「佇まい」に似ている表現に「居住まい(いずまい)」「雰囲気(ふんいき)」があります。
「佇まい」と「居住まい」の違いは?
「居住まい」とは、
①人が座っている姿勢。また、その態度。座り方。
②住んでいるまわりのようす。環境。
という意味です。
「佇まい」も「居住まい」も、ようすをいいます。
しかし「佇まい」は、人や建物の立っているようすやそのもののかもし出す雰囲気をいいます。
対して「居住まい」は、人が座っているようすや住んでいるまわりのようすをいいます。
「佇まい」と「雰囲気」の違いは?
「雰囲気」とは、
①天体、特に地球をとりまく空気。大気。
②その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分。ムード。
という意味です。
「佇まい」は、そのもののかもし出す「雰囲気」という意味なので、両語は通じる部分があります。
しかし「雰囲気」は、その場所や、そこにいる人たちが自然に作り出している感じをいいます。
対して「佇まい」は、そのもののかもし出す感じをいいます。