「立ち尽くす」の意味と使い方や例文!「立ちすくむ」「立ち止まる」との違いは?(類義語)

【言葉】
立ち尽くす

【読み方】
たちつくす

【意味】
感激したり呆然として、いつまでも立っている。

【類義語】
・立つ
・佇む
・突っ立つ

「立ち尽くす」の使い方

ともこ
健太くん。立ち尽くしている場合じゃないわよ。倒れている人を発見したら声をかけて意識の有無を確かめて。
健太
でも、出血がすごくて、こわくて、何もできないよ。
ともこ
それなら急いで止血しないと!救える命も救えなくなるわよ。
健太
そうだ。できる限りのことをやって救いたい!

「立ち尽くす」の例文

  1. 何か言葉にならないうなり声を上げながら、その場に立ち尽くしていた。(恩田陸 ライオンハート)
  2. 吉左衛門は目にいっぱい涙をためながら、長いことそこに立ち尽くした。(島崎藤村 夜明け前)
  3. 本当に残っていたんだ、と感慨とも、呆れともつかない思いで立ち尽くす。学生時代、青柳雅春と雨を凌ぐために乗り込んだ車が、その時と変わらぬ状態でそこにある。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
  4. 目の前の惨状にただ言葉を失うほかなく立ち尽くしていた。
  5. 電話の出た健太くんは、しばらく無言で立ち尽くしていた。

「立ち尽くす」と「立ちすくむ」「立ち止まる」の違いは?

立ち尽くす」に似ている表現に「立ちすくむ(たちすくむ)」「立ち止まる(たちどまる)」があります。

「立ち尽くす」と「立ちすくむ」の違いは?

立ちすくむ」とは、
①恐ろしさや驚きなどで、立ったまま動けなくなる。
②身動きしないで、立ちつづける。

という意味です。

立ち尽くす」も「立ちすくむ」も、立ったまま動けなくなることをいいます。

しかし「立ち尽くす」は、感激したり呆然として立ったまま動けない状態になることをいいます。

対して「立ちすくむ」は、恐ろしさや驚きなどで立ったまま動けない状態になることをいいます。

「立ち尽くす」と「立ち止まる」の違いは?

立ち止まる」とは、
[動ラ五(四)]
①歩くのをやめてその場に立つ。
②他へ移らないでそこにとどまる。
③宿泊する。特に、妻や愛人の所に泊まる。

という意味です。

立ち尽くす」も「立ち止まる」も、その場に立つ状態をいいます。

しかし「立ち尽くす」は、感激したり呆然として立ったまま動けない状態になることをいいます。

対して「立ち止まる」は、歩くのをやめてその場に立つことをいいます。