「乏しい」の意味と使い方や例文!「貧しい」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【言葉】
乏しい

【読み方】
とぼしい

【意味】
①足りない。すくない。
②まずしい。

【語源・由来】
「トモシ」の転。

【類義語】
・貧乏
・貧しい

【対義語】
・豊か

「乏しい」の使い方

健太
この商品は口コミナンバーワンなんだって。
ともこ
根拠に乏しいわよね。どんな調査をしているのか、そもそも調査をしているのか不確かよね。
健太
そういえばそうだね。いつも口コミナンバーワンって書いてある商品を買っていたけど、それほどでもないなって思うことが多かったよ。
ともこ
根拠の乏しい誇大広告は取り締まるべきよ。

「乏しい」の例文

  1. そこで外の鳥は残りの乏しい水で順々に浴びなくてはならぬやうになる。(正岡子規 墨汁一滴)
  2. 自分の周りで起きたことだと頭ではわかっていても、実感は乏しかった。(東野圭吾 白夜行)
  3. 主人は客がこの方面の興味に乏しい様子を見て、再び話を画えの方へ戻した。(夏目漱石 門)
  4. 経験や知識が乏しい彼に任せられない。
  5. 英語力が乏しいままアメリカに留学するなんて勇気がある。

「貧しい」との違いは?

乏しい」に似ている表現に「貧しい(まずしい)」があります。

貧しい」とは、
①金銭・物資などが乏しい。貧乏である。
②少ない。乏しい。劣っている。
③貧弱である。みすぼらしい。

という意味です。

乏しい」も「貧しい」も、生活に必要な収入や物資が少なくて経済的に苦しいさまをいいます。

対して「貧しい」は、「心の貧しい人」のように、内面の豊かさがない意で使われる点が「乏しい」と違います。