「養う」の意味と使い方や例文!「培う」「育む」との違いは?(類義語)

【言葉】
養う

【読み方】
やしなう

【意味】
①自分の収入で家族などが生活できるようにする。扶養する。
②衣食などのめんどうを見ながら育てる。養育する。
③食物を与えて飼う。
④育て蓄える。力や習慣をしだいにつくり上げる。
⑤療養する。養生する。
⑥子供や病人などの食事の世話をする。
⑦養子にする。

【類義語】
・育てる
・育む
・培う

「養う」の使い方

健太
長い間っていた猫が猫又になって、呪い殺されたんだって。
ともこ
あの飼い主は残飯しかあげていなかったからね。
健太
となりの家の猫は、床暖房に高級猫缶だったもんね。それにしても自分がった猫に呪い殺されるなんて悲しい話だね。
ともこ
ずっと隣の猫が羨ましかったんでしょうね。

「養う」の例文

  1. ふたりの兄は中学校のころから新聞配達をして妹たちをったのである。(柳美里 水辺のゆりかご)
  2. だから、われわれはまずなによりも自然を見る眼をわなければならぬ。これなくしては、よい芸術は出来ぬ。(北大路魯山人 味覚の美と芸術の美)
  3. 毎日が毎日Kはそんなふうな希望をって過していたわけではなかった。(カフカ 中野孝次 審判)
  4. 積み木は、創造性を養う素晴らしい玩具だ。
  5. 戦い続けることができる体を養うために、肉体改造を行う。

「養う」と「培う」「育む」との違いは?

養う」に似ている語に「培う(つちかう)」「育む(はぐくむ)」があります。

「養う」と「培う」の違いは?

培う」とは、
①根元に土をかけて植物を育てる。
②大切に養い育てる。

という意味です。

養う」も「培う」も、手をかけて成長を助けることをいいます。

しかし「養う」は、植物や文化などに対しては使われない点が「培う」と違います。

「養う」と「育む」の違いは?

育む」とは、
①親鳥がひなを羽で包んで育てる。
②養い育てる。
③大事に守って発展させる。

という意味です。

養う」も「育む」も、手をかけて成長を助けることをいいます。

しかし「養う」は、単に、手をかけて成長を助けることをいいますが、「育む」は、大切にやさしくという意味がある点が違います。

また「養う」は、生活の面倒をみる意味で使われることが多いですが、「育む」は、「夢を育む」のような使い方もされます。