「思い做す」の意味と使い方や例文!(類義語)

【言葉】
思い做す

【読み方】
おもいなす

【意味】
①あることに考えを決める。思い込む。
②推察してそれと決める。

【類義語】
・思い込む
・聞く耳を持たない

「思い做す」の使い方

健太
一時期褒める育児がはやったよね。
ともこ
褒められ続けることで、自分は特別と思えて、自己肯定感が高まるのよね。
健太
でも、そのせいで自分は特別と思い做す、傲慢な人間が増えたよね。
ともこ
何でもやり過ぎはよくないわね。

「思い做す」の例文

  1. 却ってそれが一応解かれ得るが故に解き尽し得たかのように思い做す危険を人々は有つのである。(戸坂潤 空間概念の分析)
  2. これは、あくまで、巷説であって、徳川の記録は、この日、家光に日光参廟の事があった、とのこして居り、史家の否定の根拠をあたえている。記録の方が、巷説よりも正しい、と思い做すのは、常識であろう。(柴田錬三郎 赤い影法師)
  3. この方法が一番いいと心中に思い做された。
  4. 私はもどかしい思いをして、ここで足踏しているのだが、言いたいことは、京にありわびること、身を用なき者と思い做すことによって、新しい世界、現実とは次元を異にする抽象、また観念の世界が開かれたということである。(唐木順三 無用者の系譜)
  5. かれはじぶんを自意識にからみつかれた怪物のように思い做すことはできるだろうが、怪物を生き通すことはできない。(吉本隆明 悲劇の解読)