【言葉】
馴れ合い
【読み方】
なれあい
【意味】
①男女がなれ合うこと。野合すること。
②馴れ合い夫婦の略。
③ひそかに示し合わせていること。
【類義語】
・結託
・ぐる
【対義語】
・殺伐
「馴れ合い」の使い方
あの俳優さんは、俳優同士で仲良くならないようにしているんだって。
仲がいい方が良い作品になるんじゃないの?
付き合いが長くなると馴れ合いが生じて、演技に支障が出るんだって。
俳優さんって大変なのね。
「馴れ合い」の例文
- 賛同するだけで批判が介在しなければ馴れ合いになる。
- 彼は馴れ合いを嫌い、競争を好んだ。
- まさか本気で言っているわけではなく、引止めるほうにしても真剣ではなく、馴れ合いの冗談のようなものだが。(吉行淳之介 贋食物誌)
- 会社組織にするから、今までみたいな馴れ合いの契約じゃなく、あなたにも正社員になってもらいたい。(小川洋子 やさしい訴え)
- 市と業者の間で馴れ合いが生じ、USB紛失という事件に発展した。
「馴れ合い」と「仲良し」「協調性」との違いは?
「馴れ合い」に似ている表現に「仲良し(なかよし)」「協調性(きょうちょうせい)」があります。
「馴れ合い」と「仲良し」の違いは?
「仲良し」とは、「仲が良いこと。あた、その間柄の人。親友。」という意味です。
「馴れ合い」は、「互いに馴れ親しむ。親しみ合う。」という意味があり、「仲良し」と意味が通じる部分があります。
しかし「馴れ合い」には、互いに向上しようとせず、なあなあの関係になるという意味もあり、「仲良し」は、お互いを必要とする良い関係のニュアンスですが、「馴れ合い」は、お互いにとって良くない関係のニュアンスです。
「馴れ合い」と「協調性」の違いは?
「協調性」とは、周囲の人とうまく協調できる性質のことをいいます。
「馴れ合い」は、「互いに馴れ親しむ。親しみ合う。」という意味があり、「協調性」と通じる部分があります。
しかし「馴れ合い」には、互いに向上しようとせず、なあなあの関係になるという意味もあり、お互いにとって良くない関係のニュアンスです。
対して「協調性」は、周囲と良い関係を築くことができる性質というポジティブな意味です。