【言葉】
おこがましい
「烏滸がましい」と表記する。
【意味】①ばかげていて、みっともない。物笑いになりそうだ。
②出過ぎている。さしでがましい。なまいきだ。
【類義語】
・分不相応
・生意気
「おこがましい」の使い方
僕が言うのはおこがましいけれども、彼は腕をあげたね。
そうね。休み時間も練習していたからね。
天才に勝つことは難しいけれども、凡人でも努力することで天才に限りなく近づくことができるよね。
継続は力なりというけど、続けることで天才に勝つ日が来ることもあるしね。
「おこがましい」の例文
- おこがましいことながら、てまえどもは旅から旅へ世をわたるもの。(滝沢馬琴 里見八犬伝 巻3)
- 新潮日本古典集成の『芭蕉句集』と『芭蕉文集』に目を通した。深く味わったとか、真髄に触れたとか、おこがましいことは言わない。(星新一 あれこれ好奇心)
- 本部としては、今はむしろ、田川にかけている捜査力を軽減するか、それともこのまま継続するか、再検討を迫られているくらいなのである。容疑者をしぼりこんでいるなどと、口にするのもおこがましい。(宮部みゆき 模倣犯 上)
- あの有名選手とは同じ学校で、仲が良いというのはおこがましいけれども、放課後遊ぶこともありました。
- 自分で言うのはおこがましいが、私はずば抜けて可愛いので同性に嫌われる。
謙遜表現になる?
「おこがましい」は、自分の立場から言うと生意気になるという謙遜の意味をこめて、次のような場面で使われます。
・誰かに依頼をする時(例:おこがましいお願いをして申し訳ありません)
・目上の相手に意見する時(例:意見を申し上げるのもおこがましいのですが)
・目下の相手に対して注意する時(例:お客さまは神様だ。客に対しておこがましいことを言うものではない)
謙遜表現なので自分を下げる言葉ですが、強い姿勢での言葉になるので注意しましょう。