【言葉】
励む
【読み方】
はげむ
【意味】
①気持ちを奮い起こして物事をする。心を打ち込んで努める。精を出す。
②力をふるいおこす。
【類義語】
・尽くす
【対義語】
・怠る
「励む」の使い方
健太くん。ランニングを始めたの?
ダイエットに励んでいるんだ。
でも、ランニングしながらドーナッツを食べていたら意味がないと思うんだけど。
走るとお腹がすくんだよ。
「励む」の例文
- 三と八の日には学問に励む、そして一と六の日には母の按摩をしたのだ。(南條範夫 山岡鉄舟 一)
- どんなささいな場所でも、彼らはすぐさま行に励むことができるのだった。(小川洋子 沈黙博物館)
- 一家総出で、この土地の人びとは週に一度の買い物という仕事に励む。(山本道子 ベティさんの庭)
- 健太くんは働きながら勉学に励んでいる。
- 放課後もレッスン室に残って、一人ピアノの練習に励んでいた。
「励む」と「頑張る」「努める」との違いは?
「励む」に似ている語に「頑張る(がんばる)」「努める(つとめる)」があります。
「励む」と「頑張る」の違いは?
「頑張る」とは、
①困難にめげないで我慢してやり抜く。
②自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我 (が) を張る。
③ある場所を占めて動かないでいる。
という意味です。
「励む」と「頑張る」は、困難にぶつかっても精を出すというニュアンスが似ています。
しかし「頑張る」には、「我を張る。ある場所を占めて動かないでいる。」という意味がある点が違います。
「励む」と「努める」の違いは?
「努める」とは、
①精を出して仕事をする。努力して事を行う。
②無理をしたり、がまんしたりして行う。こらえてする。
という意味です。
「励む」も「努める」も、精を出すことをいいます。
しかし「努める」には、がまんして行う。こらえてするという意味がある点が違います。