「手のひら返し」の意味と使い方や例文!「掌返し」との違いは?(類義語)

【言葉】
手のひら返し

【読み方】
てのひらがえし

【意味】
がらりと態度を変える。

慣用句「手の平を返す」から。「手の裏を返す」「掌(たなごころ)を反す」「手を反す」ともいう。

【類義語】
・手の平を返す
・手の裏を返す
・掌を反す
・手を反す

「手のひら返し」の使い方

健太
先輩が僕の味方になってくれるって言っていたのに、いざ先生の前に出ると、手のひら返したんだ。
ともこ
自分の立場が危うくなるのが怖くなってしまったんでしょうね。
健太
ならば最初から味方になって欲しくなかった。
ともこ
先輩としての威厳を示したかったんでしょうね。

「手のひら返し」の例文

  1. 政府の無責任な手のひら返しで、農家が窮地に陥る。
  2. 「あんたは後先考えずに、勢いで行動するから、ついていけないのよ」と別れた妻が言っていたのを思い出す。結婚前は、それをそっくりそのまま俺の長所だと言ってくれていた女が、手のひら返しだ、と鎌田昌太は苦笑するほかなかった。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
  3. 保険に入る時はぺこぺこするくせに、支払う段になると、手のひら返しやがって。(貴志祐介 黒い家)
  4. 景気のいいときはおだてたりすかしたりしてむりやり金を借りさせておきながら、景気が悪くなって返済金が滞りだした途端、手のひら返す銀行を許さない。
  5. ドイツ戦に勝って賞賛され、コスタリカ戦で負けて批判が集中するという手のひら返しをされた。

「手のひら返し」と「掌返し」との違いは?

手のひら返し」は「掌返し」とも書きます。

掌返し」の「」は、「たなごころ」とも読み、「」は」」の古形、「」は助詞「」と同じで「てのひら」のことをいいます。

なので「手のひら返し」も「掌返し」も同じ意味です。