「悪しからず」の意味と使い方や例文!「悪しからずご容赦ください」とは?(類義語)

【言葉】
悪しからず

【読み方】
あしからず

【意味】
悪く思わないで。気を悪くしないで。

相手の希望や意向に添えない場合などに用いる。
【類義語】
・恐縮
・何卒

「悪しからず」の使い方

ともこ
健太くん。急に来られても困るわよ。
健太
こちらも上の命令で動いているものだから悪しからず
ともこ
思い付きで動く上司をもって大変なことは知っているけど、前もって連絡をくれてもいいんじゃないかしら。
健太
急いでいたものだからごめんね。

「悪しからず」の例文

  1. 僕等無名作家の名前では効果がないと思ひましたからどうか悪しからず。(芥川竜之介 病中雑記)
  2. 細長き画面の上部を二階となし階段によりて男女の相逢ふさまも悪しからず。(永井荷風 江戸芸術論)
  3. 万一おいで下さいましても、玄関に鍵がかかっておりますから、悪しからず御諒承下さい。(阿川弘之 末の末っ子)
  4. その日は出席できませんが悪しからず
  5. お願いの件、悪しからずご了承ください。

「悪しからずご容赦ください」とは?

悪しからず」を用いた表現の一つに「悪しからずご容赦ください(あいからずごようしゃください)」があります。

悪しからずご容赦ください」とは、形容詞「悪し」の未然形「悪しから」+打消しの助動詞「ず」+敬う意味の接頭辞「ご」+許す意の「容赦」+動詞「くれ」の丁寧語「ください」から成る語です。

気を悪くしないで大目に見てくださいという意味で使われます。

ビジネスシーンで、相手に迷惑をかけたときや、不快な思いをさせた時に許して欲しいという気持ちを伝える言葉です。

また、相手の希望や意向に添えない場合にも使われます。

【例文】

  1. 急遽変更になることもございます。悪しからずご容赦ください
  2. 急用で出席することができません。悪しからずご容赦ください