【言葉】
捗る
「果取る」とも書く。
【読み方】はかどる
【意味】
仕事が順調にどんどん進む。
【類義語】
・進む
・運ぶ
・はかがゆく
・進捗する
「捗る」の使い方
健太くん。片付け作業は捗っている?
片付けていたらアルバムが出てきて見入ってしまったんだ。
片付けあるあるね。
思い出に浸って片付けが進まないんだ。
「捗る」の例文
- すっかり夜になり、僕らは熱心に仕事を続けたが、仕事は捗らなかった。(大江健三郎 死者の奢り・飼育)
- だが、全工事を見渡したところ、朝から少しも捗った跡は見えなかった。(吉川英治 新書太閤記)
- 小説も書かねばならないのになかなか捗りません。(原民喜 書簡)
- このカフェで仕事をするととても捗る。
- 健太くんは夜型なので、夜の方が仕事が捗るが、私は朝型なので、午前中が最も捗る。
「捗る」と「進む」との違いは?
「捗る」に似ている語に「進む(すすむ)」があります。
「進む」とは、
①改めること。新しいものに替えること。
②多く、他の語のあとに付いて)取り調べること。
という意味です。
「捗る」も「進む」も、物事が進捗、進展することをいいます。
しかし「捗る」の「はか」は、「仕事などの進み具合。物事がどんどん先へゆく。順調にこなされていく。」という意味で、長期にわたることなく、成果が目に見える形であらわれることをいいます。
仕事や勉強など、個人の努力による物事に使われることが多いです。
対して「進む」は、物事が円滑に流れに乗っていくこと、ある成果に向かっていることをいいます。
それほどはかばかしい状況でなくても、前に向かっているときに使われます。