【言葉】
早とちり
【読み方】
はやとちり
【意味】
せっかちに判断して間違えること。
【類義語】
・早のみ込み
・早合点
・独り合点
「早とちり」の使い方
警察の早とちりで誤認逮捕されてしまったよ。
警察の早とちりはやめてほしいわよね。
僕の心の傷に対して賠償金を払って欲しいよ。
功を焦って証拠もないのに、勘で逮捕するからこうなるのよね。
「早とちり」の例文
- さっきの予想は、天才の早とちりだと思われた。でもこんなことに出てくるのは、やっぱりすごいことです。(藤原正彦、小川洋子 世にも美しい数学入門)
- いかに父親が子供たちに甘いかとか、母親は早とちりで、こんな失敗をしたとか、詳しく具体的に景子に語って聞かせるのだ。(三浦綾子 雨はあした晴れるだろう)
- 進化論は科学者たちの早とちりでもなければ、「闇の勢力」の陰謀でもない。(山本弘 神は沈黙せず)
- 早とちりしたどこかの新聞が、乗客全員救助と大々的に報じた。
- 早とちりや事実誤認といった、誰にでも起こり得る思考のエラーを減らすことが大事だ。
「早とちり」と「勘違い」「早合点」との違いは?
「早とちり」に似ている語に「勘違い(かんちがい)」「早合点(はやがてん)」があります。
「早とちり」と「勘違い」の違いは?
「勘違い」は、「間違って思い込むこと。思いちがい。」という意味です。
「早とちり」も「勘違い」も、間違えることをいいます。
しかし「早とちり」は、せっかちに判断して間違えることをいいます。
対して「勘違い」に、せっかちという意味はなく、間違って認識することをいいます。
「早とちり」と「早合点」の違いは?
「早合点」は、「早まって合点すること。よく知らないでわかったつもりになること。早吞込み。はやがってん。」という意味です。
「早とちり」は、せっかちに判断して間違えることをいいます。
「早合点」は、早まって合点することをいい、「早とちり」のような間違うという意味がありません。