【言葉】
負い目
【読み方】
おいめ
【意味】
①恩義や罪悪感を感じ、相手に頭が上がらなくなるような心の負担。
②負債。借金
【類義語】
・自責の念
・良心の呵責
・頭が上がらない
「負い目」の使い方
ともこちゃん。荷物を持つよ。
健太くんは親切ね。ありがとう。
僕のせいでともこちゃんの右足を負傷したという負い目があるからね。
一年前の話だし、もうすっかり良くなったんだから負い目を感じる必要はないのに。
「負い目」の例文
- 一方に助けられたという負い目があり一方に助けてやったという驕慢がある。(陳舜臣 秘本三国志)
- 楽しく未来にはいってゆく前に過去の負い目を皆済ましたいと願った。(ヴィクトル・ユゴー レ・ミゼラブル)
- あたしがあんな約束をさせたから、もうなんにも負い目がないと思いたいのね。(ジョルジュ・サンド 愛の妖精)
- 妻に経済的な負担をかけた負い目がある。
- みずから心に課した負い目とあらば、取りたてを忘れるも無理からぬこと。(シェイクスピア ハムレット)
「負い目」と「引け目」の違いは?
「負い目」に似ている語に「引け目(ひけめ)」があります。
「引け目」とは、
①自分が他人より劣っていると感じる。
②自分で意識している弱みや欠点。
③目立たないよう自分の言動などをおさえること。ひかえ目。
④穀類や液体などを他の容器に移すときに量目が減ること。
という意味です。
「負い目」も「引け目」も、否定的な感情をいいます。
しかし「負い目」は、恩義や罪悪感を感じる心の負担をいいます。
対して「引け目」は、自分が他人より劣っていると感じることややましいところをいいます。