「多少なりとも」の意味と使い方や例文!「多かれ少なかれ」との違いは?(類義語)

【言葉】
多少なりとも

【読み方】
たしょうなりとも

【意味】
ちょっとした分量でも。少しだけでも。

【類義語】
・少しは
・いくらかは
・多かれ少なかれ
・多少の差こそあれ

「多少なりとも」の使い方

健太
ともこちゃんは数学のセンスがあるね。
ともこ
自分では数学のセンスは無いと思うけど、多少なりともあるとすればソロバンのおかげね。
健太
ソロバンって数学の力を伸ばしてくれるんだね。
ともこ
数字とお友達になることはできるわね。

「多少なりとも」の例文

  1. わたしとしては多少なりともお役にたちたいという気持が先立ちまして。(カフカ 審判)
  2. 多少なりとも授業を聞く気のある者は、教室の前半分に座っている。(東野圭吾 白夜行)
  3. 私はこの事故を多少なりとも目撃した唯一の人間であった。(アガサ・クリスティ 茶色の服を着た男)
  4. 痛みが多少なりとも和らぐならば、その苦い薬を飲む。
  5. 多少なりとも共に過ごした友人の影響はあるものだ。

「多少なりとも」と「多かれ少なかれ」の違いは?

多少なりとも」に似ている語に「多かれ少なかれ(おおかれすくなかれ)」があります。

多かれ少なかれ」とは、「多くても少なくても。いずれにしろ。」とう意味です。

多少なりとも」も「多かれ少なかれ」も、「」「」を使っている点が同じです。

しかし「多少なりとも」は、少しだけでもという意味です。

対して「多かれ少なかれ」は、多い少ないの差があってもという意味で使います。