「つつがなく」の意味と使い方や例文!「滞りなく」との違いは?(類義語)

【言葉】
つつがなく

【意味】
やまいがなく。息災である。異常がない。無事である。

【類義語】
・遅滞なく
・何事もなく
・首尾よく
・平穏無事に

「つつがなく」の使い方

ともこ
修学旅行はつつがなく全日程を終了したわね。
健太
誰も病気にならなかったし、行方不明にもならなかったよ。
ともこ
行方不明者が出る年もあるのよね。
健太
あの登山コースはやばいよ。死人が出る前に変更した方が良いと思うな。

「つつがなく」の例文

  1. その会は、時間どおりに始まってつつがなく進みました。
  2. つつがなく式は終わり、教会の裏にある墓地にリカルドは埋められた。(藤田宜永 標的の向こう側)
  3. このままさらに年齢を重ねて、つつがない一生を終えることになるだろう。(阿刀田高 箱の中)
  4. つまり第一には自分につつがなく、また自由な姉を返していただかねばならないことと、第二にはこのことを秘密にしていただきたいことだと伝えたのです。(ボッカッチョ デカメロン)
  5. 敵の襲撃を受けず、つつがなく現地に到着することができた。

「つつがなく」と「滞りなく」の違いは?

つつがなく」に似ている表現に「滞りなく(とどこおりなく)」があります。

滞りなく」とは、「遅れず、順調に。」という意味です。

つつがなく」も「滞りなく」も、順調にという意味で使われます。

しかし、「つつがなく」の「つつが」は、病気の意で、病気や異常といった予想外の出来事がなくという意味で使われます。

対して「滞りなく」は、滞ることなくという意味で、「つつがなく」のような予想外の出来事を考慮に入れていない場合に使われます。