【言葉】
穿つ
【読み方】
うがつ
【意味】
①穴をあける。掘る。また、突き通す。貫く。
②押し分けて進む。通り抜けて行く。
③人情の機微に巧みに触れる。物事の本質をうまく的確に言い表す。
④袴・履物などを身に着ける。履く。
⑤新奇で凝ったことをする。
【類義語】
・掘る
「穿つ」の使い方
これは、探偵に頼んでいた彼女の素行調査?
微に入り細を穿つ報告書だったよ。
すごく細かく彼女の行動が記録されているわね。
彼女への疑念はグレーから真っ黒に変わったよ。
「穿つ」の例文
- 彼女の話は微に入り細を穿つので、簡単には終わりません。
- 点滴石を穿つという言葉を信じ、ここまで続けてきた。
- 渇して井を穿つという。今から準備しても間に合わないよ。
- 最近の世相について、健太くんは穿った見方をする。
- それは真理を穿つ名言だ。
「雨垂れ石を穿つ」とは?
「穿つ」を用いた表現の一つに「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」があります。
「雨垂れ石を穿つ」とは、「小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功する。点滴石を穿つ。」という意味です。
出典は、「漢書」枚乗伝からです。
【例文】
- 雨垂れ石を穿つという、諦めず続けてみた方が良い。
- 継続は力なりや雨垂れ石を穿つというように、努力はいつか結果に結びつく。