【言葉】
悪賢い
【読み方】
わるがしこい
【意味】
悪いほうによく知恵がまわり、ずるくて抜け目がない。
【類義語】
・腹黒い
・ずる賢い
・こざかしい
・狡猾
「悪賢い」の使い方
悪賢い人は法の抜け目をかいくぐって大儲けしているよね。
優しい人は損をする世の中よね。
優しい人が報われる世の中にならないかな。
因果応報っていうけど、悪賢い人の方が長生きすることが往々にしてあるし、納得がいかないわよね。
「悪賢い」の例文
- 「たぶん急に気分が悪くなったんだろうな」と、給仕頭が悪賢く尋ねた。(カフカ アメリカ)
- 悪賢い彼と対峙する時は、一瞬たりとも油断できない。
- 日本人との短日月の交渉によっても、彼らがどんなに怜悧であるかということがわかった。しかも悪賢いといってもよいほど、怜悧であることがわかった。(菊池寛 船医の立場)
- 島民としては甚だ眼が小さいが、ナポレオン少年の顔は別に醜いという訳ではない。そうかといって悪賢いという柄でもない。(中島敦 環礁)
- 悪賢い彼は、いたずらや悪事に関しては抜け目ない。
「悪賢い」と「ずる賢い」の違いは?
「悪賢い」に似ている表現に「ずる賢い」があります。
「ずる賢い」とは、「悪知恵がはたらく。狡猾である。悪賢い。」という意味です。
「悪賢い」も「ずる賢い」も、悪いことによく知恵が回るさまをいい、ほぼ同じ意味です。