「もっぱら」の意味と使い方や例文!「もっぱらごめん」は誤用!(類義語)

【言葉】
もっぱら

【意味】
その事ばかり。それを主として。まったく。

【語源・由来】
「モハラ」が院政期ごろに促音化したもの。

【類義語】
・主に
・主として

「もっぱら」の使い方

ともこ
健太くん。こんな雑誌を読んでいるの?
健太
だめかな。
ともこ
この雑誌は、もっぱら女性向けよね。
健太
女性向け雑誌を読んで、女性の気持ちを知ろうと思ったんだ。

「もっぱら」の例文

  1. 休日はもっぱら釣りをしています。
  2. 健太くんは素行が悪いと、近所のもっぱらのうわさだ。
  3. 家の近くの公園でも、話題はもっぱら、金田首相の事件についてだった。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
  4. 彼らは今日という日をもっぱら休養と、散歩へふり向けようと決心した。(カフカ 変身)
  5. 結局慎重策が勝ったが、それはもっぱら次のような思慮の結果だった。(スタンダール パルムの僧院 上)

「もっぱらごめん」は誤用!

インターネット上で「もっぱら」を用いた表現である「もっぱらごめん」をみかけることがあります。

もっぱらごめん」は、「まっぴらごめん。まったくいやだ。」という意味で使われています。

もっぱら」は、主に、それだけがおこなわれるさまをいいます。

しかし「もっぱら」には、「まったく」という意味もあるので誤用ではありません。