【言葉】
もっぱら
【意味】
その事ばかり。それを主として。まったく。
【語源・由来】
「モハラ」が院政期ごろに促音化したもの。
【類義語】
・主に
・主として
「もっぱら」の使い方
健太くん。こんな雑誌を読んでいるの?
だめかな。
この雑誌は、もっぱら女性向けよね。
女性向け雑誌を読んで、女性の気持ちを知ろうと思ったんだ。
「もっぱら」の例文
- 休日はもっぱら釣りをしています。
- 健太くんは素行が悪いと、近所のもっぱらのうわさだ。
- 家の近くの公園でも、話題はもっぱら、金田首相の事件についてだった。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
- 彼らは今日という日をもっぱら休養と、散歩へふり向けようと決心した。(カフカ 変身)
- 結局慎重策が勝ったが、それはもっぱら次のような思慮の結果だった。(スタンダール パルムの僧院 上)
「もっぱらごめん」は誤用!
インターネット上で「もっぱら」を用いた表現である「もっぱらごめん」をみかけることがあります。
「もっぱらごめん」は、「まっぴらごめん。まったくいやだ。」という意味で使われています。
「もっぱら」は、主に、それだけがおこなわれるさまをいいます。
しかし「もっぱら」には、「まったく」という意味もあるので誤用ではありません。