【言葉】
与る
【読み方】
あずかる
【意味】
①関係する。関与する。かかわる。
②分け前をいただく。
③目上の人から受ける。こうむる。
【類義語】
・関与
・かかずらう
「与る」の使い方
健太くんのお店は儲かっているわね。
あの大手企業が国から委託された業務を請け負って、分け前に与ったんだ。
じゃあ、その大手企業はさらに儲けているのね。
下請け企業が失態を犯さない限り、業務の成功と利益が大手企業の物になるんだから楽な仕事だよね。
「与る」の例文
- 円安の恩恵に与り過去最高益を叩きだす。
- お言葉に甘えてご馳走に与る。
- お褒めに与り光栄です。
- この計画の成功には、彼の参加が与って力があった。
- その過失も、自分自身の与り知らないものだとしたらなおさらでしょう。(福永武彦 風土)
「与る」と「預かる」の違いは?
「与る」と同じ読み方の語に「預かる」があります。
「与る」は「預かる」と同語源です。
「預かる」とは、
①引き受けて保管する。世話を任せられる。任せられて、とりしきる。
②処置を保留する。勝負を決めずにおく。
という意味です。
「国政に与る」「国政に預かる」のように、両語は似たような使い方をされます。
しかし、「国政を与る」は、関与する意、「国政を預かる」は、負託される意で使われ、「預かる」の方が関わる意が強いです。