【言葉】
よろしく
「宜しく」と書く。
「宜敷」と当てることもある。
【意味】[副]
①程よく。適当に。
②挨拶の語。
③(「宜」を「よろしく…すべし」と訓む漢文読法から)すべからく。まさに。
⑤(接尾辞的に)いかにも…のように。
【類義語】
・ほどよく
・適当に
「よろしく」の使い方
健太と言います。よろしくお願いします。
ともこと言います。こちらこそよろしくお願いします
そのお洋服素敵ですね。
お褒めいただきありがとうございます。祖母が作ってくれたんです。
「よろしく」の例文
- ただよろしく願いますだけじゃなんだかいっこうわからないじゃないか。(夏目漱石 手紙)
- 健太くんによろしくお伝えください。
- 引き続きよろしくお願いいたします。
- 私が入院中、庭の花に水やりをよろしくね。
- そのプロジェクトについては、君の判断でよろしく頼みます。
「宜しくお願い致します」と漢字で書くのは間違い?
「よろしく」を用いた表現の一つに「よろしくお願い致します」があります。
「よろしくお願い致します」は、漢字で「宜しくお願い致します」と書きます。
この「宜しく」は、常用漢字表に載っていない読み方であるため、間違いとされることがあります。
法令・公用文書・新聞などは、常用漢字表に基づいて表記されます。
なので、法令・公用文書・新聞などで使われる場合「宜しく」は間違いになります。
また、「致します」は、ここでは動詞「致す」ではなく補助動詞「致す」として使われます。
「致す」は、「お(ご)…致す」の形で、また謙譲の意のサ変動詞語幹について、謙譲+丁重Aに…する、Aの事物を…するという動作について、Aを高めるとともに、相手に改まった気持ちを表します。
「公用文における漢字使用等について」によると、動詞は漢字、補助動詞はひらがなで表記するきまりになっているので、公用文で「致します」と書くのは間違いになります。
プライベートな手紙やメールで使う分には間違いではありません。