敬遠の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
敬遠
【読み方】
けいえん
【意味】
①表面では敬う態度で、実際にはかかわりを持たないようにすること。
②かかわりを持つことを嫌ってその物事を避けること。
③野球で、投手が打者との勝負を避け、故意に四球を与えること。
それに野球の世界では、ピッチャーがバッターと勝負せずに、わざと歩かせる戦略のことやな。なかなか深い意味がある言葉やな。
【語源・由来】
「敬」は「身を引き締めてうやうやしくする。うやまう。」
「遠」は「とおざける。」
【類義語】
疎遠、疎外、忌避、回避
【対義語】
親近、勝負
敬遠(けいえん)の解説
「敬遠」という言葉はね、いくつかの意味があるんだよ。
最初の意味は、人を表面上は尊敬しているように見せて、実際にはあまり関わろうとしないことを言うんだ。たとえば、ある人がちょっと口うるさいから、みんながその人とあまり話したくないと思って、遠ざけてしまうことを「敬遠する」と言うんだよ。外では「こんにちは」と挨拶するけど、実際にはその人と一緒にいるのを避けたりするんだね。
次の意味は、何か物事に関わるのを避けたいと思うことを指すんだ。例えば、学校の宿題をめんどくさいと感じてなるべくやらないようにするとか、面倒な仕事を避けるようにするとか。つまり、面倒なことを故意に避ける行動を「敬遠する」というんだよ。
最後の意味は野球のルールの中で使われるんだ。ピッチャーが、打つのが上手なバッターと直接勝負を避けて、わざと四球(フォアボール)を与えて、バッターを歩かせることを言うんだ。これも「敬遠」と言って、相手チームの強打者を避ける戦術の一つなんだよ。
だから、「敬遠」という言葉は、表面上は丁寧な態度を取りながら実際には関わりを避けること、面倒なことや人を避けること、そして野球で強打者との勝負を避けるために意図的に四球を与えることを指すんだね。
敬遠(けいえん)の使い方
敬遠(けいえん)の例文
- 彼は、話が長いあの上司を敬遠している。
- 年頃のともこちゃんは、お父さんを敬遠するようになった。
- 彼の二打席目は敬遠のフォアボールだった。
- 面倒な仕事を敬遠していては成長できないよ。
- 遺伝子組み換えの食品を敬遠する消費者が多い。
敬遠の文学作品などの用例
「敬遠」と「嫌煙」の違いを解説
「敬遠」に似ている語に「嫌煙(けんえん)」があります。
「嫌煙」とは、他人の吸うタバコの煙から受ける害を嫌うことをいいます、
「敬遠」も「嫌煙」も、嫌うという意味があります。
しかし「敬遠」は、嫌って避けることをいいます。
対して「嫌煙」は、他人の吸うたばこの煙を嫌うことをいうので意味が違います。
一方で、「嫌煙」とは、タバコの煙が嫌で、その影響を避けたいという意味だ。つまり、タバコの煙に対する嫌悪感を表しているんだね。
そして、「嫌煙」ってのは、ただただタバコの煙が嫌いなんやな。これはもう、煙を見るだけで「ヤダヤダ!」ってなるやつや。要は、敬遠は「遠くからはいい顔して、実は避けたい」、嫌煙は「煙がマジで嫌」ってことやな!
二つ目は、何かと関わることを避けたいと思って、その物事から遠ざかることを言うんだ。そして三つ目は、野球で使われる専門用語で、投手が打者との勝負を避け、わざと四球を出すことを指すんだ。