「一品」と「逸品」の違い・使い分け！「いっぴん」の同音異義語

• 「天下一品」
• 「料理をもう一品取る」
• 「一品料理」

一品という言葉には大きく分けて二つの意味があります。まず第一に、一品は文字通り「一つの品」、つまり単一のアイテムや物品を指す言葉として使われます。この用法は、具体的なものを一つ指し示す際に用いられることが多いです。例えば、「料理をもう一品取る」というフレーズでは、「もう一つの料理を注文する」という意味で使われます。

第二に、一品は「最も優れた品」、つまり何か特別な、他と比べて際立って素晴らしいアイテムや成果物を表す際に用いられます。この意味での一品は、その分野やカテゴリーで最上級の質を持つもの、つまり「絶品」や「逸品」と同義で使われることがあります。

以上から、一品指すのは単に「一つのアイテム」であると同時に、「非常に特別で優れたアイテム」の両方であることがわかります。この二重性が、一品を多用途にわたって使える便利な言葉にしています。

1. 天下一品のラーメンを食べた後、その味を忘れることができない。
2. 夕食にはまだ少し物足りないから、料理をもう一品取ろうと思う。
3. このレストランの一品料理は、どれもが絶品で選ぶのが難しい。

• 「天下の逸品」
• 「雪舟（せつしゆう）晩年の逸品」

逸品とは、特に優れた品物や作品のことを指します。これは美術品や骨董品など、さまざまな分野において使用される表現で、通常は比類のない、非常に価値が高い、または独特の美しさや技術を持つアイテムを意味します。

この言葉は、その品物や作品がただの一つであり、他に代わりがないという意味合いも含んでおり、見る者や所有者にとって非常に特別な存在であることを示しています。

例えば、「天下の逸品」という表現は、世界中どこを探してもこれと同じものはない、極めて特別な品物を表すのに使われます。また、「雪舟晩年の逸品」という言い方は、著名な画家・雪舟の晩年に作られた、非常に優れた作品を指して使われることがあります。

1. この絵画は、まさに天下の逸品と言えるほど、色彩の美しさと構図の巧みさが際立っている。
2. この古時計は、雪舟晩年の逸品に匹敵するほどの精巧さと歴史的価値を持っている。