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「荒肝」の意味と使い方や例文!「荒肝を拉ぐ」とは?(類義語)

荒肝の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
荒肝

【読み方】
あらぎも

【意味】
荒々しい心。また、きも。きもったま。

二字熟語の博士
「荒肝」という言葉は、心が荒々しい状態を表す言葉なんだ。また、そのまま「肝」つまり「きも」や「きもったま」を指すこともあるよ。
助手ねこ
ああ、そやな。「荒肝」は、「心が乱れて荒々しい」っていう意味やな。それに加えて、「きも」や「きもったま」っていう具体的なものを指すときにも使うんやな。

つまり、心が乱れてる状態や、直訳すれば「肝」を指す言葉として使われるんやな。どんな状況でも冷静さを保つことが大事やな。

【語源・由来】
「荒」は「あらっぽい。あらあらしい。」
「肝」は「こころ。」

【類義語】
度胆

荒肝(あらぎも)の解説

カンタン!解説
解説

「荒肝」という言葉は、主に二つの意味があるんだよ。

1つ目の意味は、「荒々しい心」を指すんだ。つまり、感情が激しく動くことや、気持ちが荒れている状態を表すんだよ。たとえば、「荒肝を拉ぐ」は、自分の感情が大きく揺さぶられる、つまり、とても驚いたり、ショックを受けたりすることを指しているよ。

2つ目の意味は、「きも」または「きもったま」で、これは少し古風な言い方で、心や気持ち、勇気を意味するんだ。「荒肝をつぶす」などと言うと、大きな驚きや恐怖で心が折れてしまう、という意味になるよ。

「荒肝」は、物語や昔話などでよく使われる表現だから、覚えておくと便利だね。

「荒肝を拉ぐ」とは?

荒肝」を用いた四字熟語に「荒肝を拉ぐ(あらぎもをひしぐ)」があります。

荒肝を拉ぐ」は、「荒肝を抜く(あらぎもをぬく)」ともいい、「相手を非常に驚かす。びっくりさせ恐れさせる。度胆 (どぎも) を抜く。」という意味です。

【例文】

  1. 健太くんの言葉は、ともこちゃんの荒肝を拉いだ。
  2. 彼の大声に、荒肝を拉いだ。

荒肝(あらぎも)の使い方

ともこ
健太くん。どうしたのその髪型?
健太
イメチェンしようと思ったんだ。
ともこ
変わりすぎよ。なんでモヒカンなの?周りの人の荒肝を拉ぐつもり?
健太
そんなつもりはないよ。たまにはいいかなと思ったんだ。

荒肝(あらぎも)の例文

例文
  1. その選手の規格外のパワーに、ファンは荒肝を拉いだ。
  2. 大迫力の描写に観客の荒肝を拉いだ。
  3. 急に怒鳴ったので、周囲の人間の荒肝を拉いだ。
  4. 彼の手品は、本物の魔法のようで荒肝を拉ぐ。
  5. 今までにない新しい手法に荒肝を拉ぐ。

荒肝の文学作品などの用例

  1. ・・・との一言で先ず我々の荒肝をひしがれた。「届きました」と自分が答え・・・ 国木田独歩酒中日記
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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