姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「遠来」と「遠雷」の違い・使い分け!「えんらい」の同音異義語

同音異義語とは、発音は同じでも意味が異なる単語のことです。

これらの言葉は多くの言語に存在し、日本語においても例外ではありません。

同音異義語は、言語の多様性と進化の証であり、時には混乱を招くこともあります。

この記事では、遠来」と「遠雷」の意味の違いや文脈に応じた使い分けについてわかりやすく解説します。

同音異義語の理解を深めることで、言語の微妙なニュアンスをより豊かに感じ取ることができるでしょう。

遠来(えんらい)の意味と使い方や例文

遠来(えんらい)をイメージしたイラスト
遠来 遠くから来ること。
  • 遠来の客」
意味

遠来とは、遠くからやってくることを意味します。具体的には、遠方から来た人や物を指す言葉で、その距離は相対的に遠いことを示します。

たとえば、遠くの地域や国から訪れる客人や、特別な場合に遠方から取り寄せた品物などがこの言葉で表されます。遠来の客という言い方をすると、その人は遠い場所から訪れた特別な客人であることを強調しています。

例文

  1. 遠来の友人を迎えるために、空港まで彼女を迎えに行った。長い旅の疲れを癒すために、地元の特別な料理を用意して待っていた。
  2. 年に一度の祭りには、遠来の観光客で賑わい、そのおかげで地元の経済も大きく潤う。

遠雷(えんらい)の意味と使い方や例文

遠雷(えんらい)をイメージしたイラスト
遠雷 遠くで鳴る雷。
  • 遠雷がかすかに聞こえる」
意味

遠雷とは、遠くの方で鳴っている雷のことを指します。この言葉は、直接雷が鳴っている場所から離れているが、その音がかすかに聞こえる状況を表現しています。

遠雷の音は、直接的な雷鳴と比ぼると、より低く、遠くから聞こえるため、はっきりとした音ではなく、どちらかというと微かな響きや轟きとして感じられます。この現象は、自然界の広大さや雷が持つ力の遠くまで届く影響を示しているとも言えます。

例えば、「遠雷がかすかに聞こえる」という表現は、聞き手が安全な場所にいるが、遠方で天気が崩れていることを暗示しており、そのような音が静かな警告や自然の変化を知らせるものとして捉えられます。

例文

  1. 夜の静寂を破るように、遠雷がかすかに聞こえてきた。不安を感じつつも、その自然の音楽に耳を傾ける。
  2. 山の向こうから遠雷の音が響いてくる。

「遠来」と「遠雷」の違い・使い分け

同音異義語の違い・使い分け

「遠来」と「遠雷」は、まったく異なる意味を持つ表現です。

遠来は、文字通りには「遠くから来る」という意味で、主に遠方から来た人や物を指します。この言葉は、地理的な距離の遠さを強調し、通常、遠くの地域や国から訪れる客人や特別な場合に遠方から取り寄せた品物などに使われます。

たとえば、遠来の客と言うと、その人は遠い場所から訪れた特別な客人であることを示します。

一方、遠雷は「遠くで鳴る雷」という意味で、遠くの方で鳴っている雷の音を指します。遠雷は、直接雷が鳴っている場所から離れていても聞こえる音を表現しており、その音は低く、微かな響きや轟きとして感じられます。

この言葉は、自然現象を表す際に使われ、遠方で天気が崩れていることを暗示する場合によく用いられます。

二字熟語の博士
要するに、遠来は「遠方からの人や物」を、遠雷は「遠方で鳴る雷の音」をそれぞれ表しております。
助手ねこ
その使い分けは、対象が人間や物体であるか、自然現象であるかによって決まるんやで。