読み方で悩みやすい漢字の一つに、「狭間」があります。
Q「狭間」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
狭間の読み方
- 「はざま」
- 「さま」
- 「はざま」と「さま」両方とも
このページでは、悩みやすい「狭間」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「狭間」の読み方は、「はざま」?「さま」?
狭間の正しい読み方は、「はざま」「さま」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「狭」の音読みには「キョウ」、訓読みには「はさ(む)」「はさ(まる)」「さしはさ(む)」があります。また、「間」の音読みには「カン」「ケン」、訓読みには「あいだ」「ま」などがあります。
狭間の読み方は「はざま」「さま」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「はざま」と「さま」の両方です。
広辞苑には「はざま」「さま」の両方の項目があります。「はざま」の項目には「古くは『はさま』」とあります。「はざま」と読む場合と「さま」と読む場合では、意味が少し違ってきます。
「狭間」の意味は、「はざま」と「さま」で違う!
「狭」には「はさむ」「はさまる」「さしはさむ」の意味があります。一方、「間」には「物と物のあいだ」「すきま」「すきをねらう」「うかがう」などの意味があります。
狭間(はざま)の意味は「物と物の間のせまいところ」「谷あい」「あいだ」「矢や鉄砲を撃つために城壁に開けた穴」「鶯の籠の丸いすかし」です。
一方、狭間(さま)の意味は「すきま」「外をうかがい矢や石、弾を放つための城壁や櫓の小窓」「窓」「半戸の別称」です。
狭間を用いた例文には「山の狭間に村がある」「理想と現実の狭間で揺れる」「城壁に隠し狭間がある」があります。
まとめ
- 狭間の読み方は、「はざま」「さま」のどちらも正しい。
- 狭間(はざま)は「物と物の間のせまいところ」「谷あい」「あいだ」「矢や鉄砲を撃つための城壁の穴」「鶯の籠の丸いすかし」を意味する。
- 狭間(さま)は「すきま」「矢や石、弾を放つための城壁や櫓の小窓」「窓」「半戸の別称」を意味する。