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「回覧」の意味と使い方や例文!「回覧板」とは?(類義語・対義語)

回覧の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
回覧

「廻覧」とも書く。

【読み方】
かいらん

【意味】
①図書・文書などを、順送りに回して読むこと。
②あちこちを見て回ること。巡覧。

二字熟語の博士
「回覧」という言葉は、二つの意味を持っているんだよ。一つ目は、本や文書を次の人へと順番に送って、それを読む行為のこと。

二つ目の意味は、いろんなところを歩きながら見て回ること。これを「巡覧」とも言うんだよ。

助手ねこ
ああ、わかったわ。第一の意味は、たとえば職場で「これ読んで、次の人に回して」という感じで、文書や資料を順番に見てもらうことやな。

そして、第二の意味は、色んなところをぐるっと見て歩くことやな。観光とかで、色々な場所を回って見るときとかに使うんやな。

【語源・由来】
「回」は「順に送る。」
「覧」は「全体を視野に収めて眺める。広く見渡す。」

【類義語】
回付、回し読み、輪読

【対義語】
掲示

回覧(かいらん)の解説

カンタン!解説
解説

「回覧」という言葉は、文書や手紙を順番に回して読むこと、あるいは、色んな場所を見て歩くことを表す言葉なんだよ。

例えば、学校や職場で新しいお知らせや手紙があったとき、それを全員が読むために順番に回して読むことを「回覧する」と言うんだ。その時に使われるのが、1つ目の意味で、「手紙を回覧する」という表現だよ。

2つ目の意味では、たとえば旅行で色々な場所を回って見ることや、新しい場所を探検するときに使われることもあるよ。これを「巡覧」とも言うんだね。

ちなみに、この「回覧」という言葉は、「廻覧」というように、ちょっと違う文字を使って書くこともあるんだよ。

だから、「回覧」という言葉は、文書や情報をみんなで共有するために順番に見ること、または、いろいろな場所を見て回ることを表しているんだね。

回覧(かいらん)の使い方

ともこ
この資料を出席番号順に回覧してほしいの。見たら下にサインをしてね。
健太
わかったよ。いつまでに回覧し終わればいいの?
ともこ
昼休みまでに回覧し終わっているようにしてほしいわ。
健太
かしこまりました!

回覧(かいらん)の例文

例文
  1. 町内会の回覧板に、振り込め詐欺に注意と書いてありました。
  2. 社内通達を回覧するよりも、社内メールで一斉送信した方がはやい。
  3. ともこちゃんが載っているというファッション雑誌をクラスの生徒で回覧した。
  4. 入院中の先生からの手紙を彼らに回覧した。
  5. 会議で出されたアイディアは、決済のために役員間で回覧される。

回覧の文学作品などの用例

  1. ・・・いジレッタント同志で廻覧雑誌を作りました。当時、歌人を志していた・・・ 太宰治虚構の春

  2. ・・・あつめるのも、隣組の回覧板と一緒に出来ないことでもなかりそうに思・・・ 宮本百合子「うどんくい」

  3. ・・・四篇を予選にのこして回覧した。予選には洩れたが、何かの意味で書き・・・ 宮本百合子小説の選を終えて

「回覧板」とは?

回覧」は、「回覧板(かいらんばん)」という表現で使われることがあります。

回覧板」は、「順送りにして伝える告知板。特に、町内会などで、通達・連絡事項などを記した文書をとじつけて各家庭へ回す板。」という意味です。

第二次大戦中の隣組制度に伴って普及しました。
二字熟語の博士
「回覧板」というのは、一つの場所から次の場所へと順番に送っていく告知板のことだよ。

主に、町内会や住宅地などで、大事なお知らせや連絡事項を書いた紙を固定して、各家庭へと回して伝えるための板のことを指すんだ。

助手ねこ
ああ、それってつまり、町内のお知らせや連絡事項を書いた紙をとめて、家から家へと順番に持っていく板のことやな。

みんなに知らせたいことがある時に使うんやろ。一軒一軒手を渡して、最後に元のところに返すってやり方やねんてな。ちょっと昔ながらのSNSみたいなもんやな。

【例文】

  1. 回覧板は、最後は僕のところに持ってきてください。
  2. 回覧板を隣の家に持っていくよう母に言われていたのを忘れていた。
  3. 今では、近所付き合いは希薄で、回覧板を回す時くらいしか顔を合わせない。
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