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「会場」「海上」「階上」「開城」「開場」「開錠」の違い・使い分け!「かいじょう」の同音異義語

同音異義語とは、発音は同じでも意味が異なる単語のことです。

これらの言葉は多くの言語に存在し、日本語においても例外ではありません。

同音異義語は、言語の多様性と進化の証であり、時には混乱を招くこともあります。

この記事では、会場」「海上」「階上」「開城」「開場」「開錠」の意味の違いや文脈に応じた使い分けについてわかりやすく解説します。

同音異義語の理解を深めることで、言語の微妙なニュアンスをより豊かに感じ取ることができるでしょう。

会場(かいじょう)の意味と使い方や例文

会場(かいじょう)をイメージしたイラスト
会場 会議やイベントが行われる場所。
  • 「運動会の会場
意味

会場とは、会議、催し物、集会などが行われる場所のことを指します。この言葉は、学校の運動会、コンサート、展示会、セミナーなど、人々が集まって何か特定の活動やイベントを行うための空間や場所を意味します。

例えば、「運動会の会場」という表現は、運動会が開催される具体的な場所を指しています。この場所は、イベントの種類や規模、参加者の数などに応じて選ばれ、準備されます。

例文

  1. 新商品発表会の会場は市内の大ホールで決定しました。
  2. 結婚式の会場を選ぶ際には、景色が美しい場所を優先しました。

海上(かいじょう)の意味と使い方や例文

海上(かいじょう)をイメージしたイラスト
海上 海の上、海面を指す。
  • 海上交通」
意味

海上という言葉は、文字通り「海の上」または「海面」を意味します。これは、海そのものの表面や、船が移動する海上の道路(海路)を指して使われます。

具体的には、海上交通や船舶が航行する環境など、海を介した活動や現象を述べる際に用いられることが多いです。

例文

  1. 海上の物流は、世界の貿易において不可欠な役割を果たしており、数多くの貨物船が日夜、国際的な海路を航行しています。
  2. 海上保安庁は、海上での安全を守るために、救助活動や違法行為の監視を行っており、海上での安全と秩序を確保しています。

階上(かいじょう)の意味と使い方や例文

階上(かいじょう)をイメージしたイラスト
階上 建物の上階または階段の上を指す。
  • 階上の足音が響く」
  • 階上を見上げる」
意味

階上とは、建物の中で、一階より上に位置する階、つまり二階以上の部分を指します。また、階段の上部分、すなわち階段を上がった先のフロアやスペースを意味することもあります。

この言葉は、主に建物の内部構造を説明する際や、階段に関連する状況を表現する際に使用されます。

例えば、「階上の足音が響く」といった表現では、上の階から聞こえてくる足音を指し、「階上を見上げる」とは、階段を上がった先や上の階を見上げる行為を意味します

例文

  1. 階上で練習しているピアノの音が、静かな午後の空間を満たしている。
  2. 夜遅くになると、階上から聞こえてくる足音が、まるでこの大きな家にもう一人誰かがいるような錯覚を覚えさせる。

開城(かいじょう)の意味と使い方や例文

開城(かいじょう)をイメージしたイラスト
開城 敵に対して降伏し、城や要塞を明け渡すことを指す。
  • 「旅順開城
  • 「兵糧攻めにあってついに開城する」
  • 「赤穂城開城
意味開城とは、降伏して敵に城や要塞を明け渡す行為を指します。これは戦争や攻防戦の文脈で使用される用語で、包囲された側が抵抗を止め、敵軍に対して無条件で城や要塞の門を開き、支配を渡すことを意味します。

開城は、食料や水の不足、兵力の枯渇、外部からの援助の欠如など、持続可能な防衛が不可能になった場合に行われることが多いです。この行為は、しばしば降伏の一形態と見なされ、戦闘を終結させ、更なる破壊や死を避けるための手段として採用されます。
例文

  1. 絶望の中で、城の守りはついに崩れ、指揮官は避けられない決断を下した。夜が明けると同時に、城門は開かれ、白旗が掲げられた。開城は、敵に対する最後の抵抗の放棄を意味していた。
  2. 長期にわたる包囲戦の後、食糧と水の供給が途絶え、城内の状況は日増しに悪化した。最終的に、敵への降伏が避けられなくなり、開城の決断が下された。敵軍が城内に入るその瞬間、数ヶ月間の緊張が一気に解けた。
  3. 戦況の悪化を受け、城の指揮官は苦渋の選択を迫られた。抗戦を続けることは、さらなる無駄死にを意味するだけだった。そこで彼は、開城し、敵に降伏する決断を下した。これにより、多くの命が救われることとなった。

開場(かいじょう)の意味と使い方や例文

開場(かいじょう)をイメージしたイラスト
開場 会場を開いて人を入れることや、新しい建物や施設を公開すること。
  • 「十月の開場めざして工事を急ぐ」
  • 「五時に開場する」
  • 「正午に開場する」
  • 「午後1時開場
意味

開場には主に二つの意味があります。まず、会合や催し物で、会場を開いて人々を入れる行為を指します。これには劇場や会場でのイベント、展示会などが含まれ、指定された時間に会場の扉を開けて参加者や観客を受け入れることを意味します。

また、新しい建物や施設を公開し、一般にその施設内を公開することも指します。この場合、新しい商業施設、公共施設、展示スペースなどのオープニングイベントや式典が含まれます。

簡単に言えば、開場はイベントが始まる前に会場を開いて人々を受け入れる行為、または新しい施設を公開する行為のことです。

例文

  1. 新しい展覧会は午前10時に開場し、多くの来場者が早くも列をなしていました。
  2. コンサートは7時開始ですが、開場は6時ですので、お早めにお越しください。
  3. スポーツイベントの開場は、試合開始の2時間前です。
  4. 新設された美術館は、次の月曜日に開場予定です。

開錠(かいじょう)の意味と使い方や例文

開錠(かいじょう)をイメージしたイラスト
開錠 鍵を開けること。
  • 「リモコンで開錠する」
意味

開錠の意味は、鍵を使ってかぎを開ける行為です。これは、ドア、箱、自動車など、鍵で施錠されているものを開くことを指します。

開錠は物理的な鍵を使う場合もあれば、リモコンや暗証番号、スマートフォンアプリなど、様々な方法で行われることがあります。この行為は、施錠されたものへのアクセスを可能にするために必要で、日常生活において頻繁に行われます。

例文

  1. 彼はドアに近づき、ポケットからリモコンを取り出して開錠した。
  2. 夜遅く帰宅したとき、彼女はリモコンを使って静かに開錠し、家族を起こさないようにした。

その他「かいじょう」の同音異義語

【回状・廻状】
【戒杖】
【戒場】
【開静】
【階乗】
【塊状】

「会場」「海上」「階上」「開城」「開場」「開錠」の違い・使い分け

同音異義語の違い・使い分け

「会場」と「海上」と「階上」と「開城」と「開場」と「開錠」は、それぞれ異なる状況や行為を指す言葉です。

会場は、会議やイベントなどが行われる場所を意味します。これには学校の運動会、コンサート、展示会など、人が集まって特定の活動を行う空間や場所が含まれます。

海上は、海の上または海面を指し、主に海上交通や船舶が航行する環境を表す言葉です。これは、海を介した活動や現象を述べる際に使われます。

階上は、建物内で一階より上に位置する階、つまり二階以上の部分を指します。また、階段の上部分や階段を上がった先のフロアやスペースを意味することもあります。

開城は、戦争や攻防戦の文脈で使用され、敵に対して降伏し、城や要塞を明け渡す行為を指します。これは、包囲された側が抵抗を止め、敵軍に対して城や要塞の門を開くことを意味します。

開場は、会場を開いて人を入れる行為や、新しい建物や施設を公開する行為を指します。これにはイベントが始まる前に会場を開いて参加者を受け入れることや、新しい施設のオープニングイベントなどが含まれます。

開錠は、鍵を使って施錠されたものを開ける行為を意味します。これにはドア、箱、自動車などが含まれ、物理的な鍵だけでなくリモコンや暗証番号、スマートフォンアプリを使用する場合もあります。

二字熟語の博士
これらの用語はそれぞれ異なるシチュエーションで用いられ、特定の文脈や目的に基づいて選ばれます。
助手ねこ
会場開場はイベントや集会に関連し、海上は航行や海に関連した活動を、階上は建物の特定の階に関連し、開城は戦争や降伏に関連し、開錠は施錠されたもののアクセスに関連します。