読み方で悩みやすい漢字の一つに、「小雨」があります。
Q「小雨」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
小雨の読み方
- 「こさめ」
- 「しょうう」
- 「こさめ」と「しょうう」両方とも
このページでは、悩みやすい「小雨」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「小雨」の読み方は、「こさめ」?「しょうう」?
小雨の正しい読み方は、「こさめ」「しょうう」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「小」の音読みには「ショウ」、訓読みには「ちい(さい)」「こ」「お」「さ」があります。また、「雨」の音読みには「ウ」、訓読みには「あめ」「あま」があります。
小雨の読み方は「こさめ」「しょうう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「こさめ」と「しょうう」の両方です。
雨には「さめ」という読み方はありませんが、日本語では熟語となり母音が重なる場合に後ろの語の最初に新しい音素が入る「音韻添加」が多くあります。「小雨(こさめ)」「春雨(はるさめ)」「秋雨(あきさめ)」などの「さめ」の読み方は、後ろの語の「あめ」に音韻添加されたものです。
広辞苑には「こさめ」「しょうう」の両方の項目があります。ただし、「こさめ」と読み場合と「しょうう」と読む場合では少し意味が違ってきます。
「小雨」の意味は、「こさめ」と「しょうう」で違う!
「小」の意味の中には「すこし」「わずか」があります。一方、「雨」には「あめ」「あめふり」の意味があります。
小雨(こさめ)の意味は「こまかに降る雨」「小降りの雨」です。
小雨(しょうう)の意味は「少し降る雨」「こさめ」です。
小雨を用いた例文には「小雨(こさめ)が降りしきる」「遠足は小雨(しょうう)決行です」があります。
まとめ
- 小雨の読み方は、「こさめ」「しょうう」のどちらも正しい。
- 小雨(こさめ)は「こまかに降る雨」「小降りの雨」を意味する。
- 小雨(しょうう)は「少し降る雨」を意味する。