【二字熟語】
酸鼻
【読み方】
さんび
【意味】
むごたらしくいたましいこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「酸」は「つらい。いたましい。」
「鼻」は「体の器官の一。はな。」
「漢書」(鮑宣伝)より。
【類義語】
凄惨、悲惨
酸鼻(さんび)の使い方
ともこちゃん。外に出ない方が良いよ。
大きい音がしたけど何があったの?
外は酸鼻の地獄絵図が広がっているよ。
この閑静な住宅街で、一体何が起きたというの。
酸鼻(さんび)の例文
- 目を覆いたくなるような酸鼻を極めた光景が広がっていました。
- 辺り一面血の海と化し、酸鼻を極めていた。
- 幼い子供が犠牲になった酸鼻な事件だった。
- 酸鼻な光景に、ともこちゃんは冷静さを失ってしまった。
- あの日の酸鼻に満ちた光景を忘れることができず、夢にまで出てうなされる。
「酸鼻を極める」とは?
「酸鼻」を用いた表現の一つに「酸鼻を極める(さんびをきわめる)」があります。
「酸鼻を極める」の「極める」とは、ここでは、「極点に達した状態になる。この上もない程度までそうなる。」という意味です。
「酸鼻を極める」とは、この上もなくむごたらしくいたましいことをいいます。
【例文】
・酸鼻を極める、すさまじい殲滅戦が繰り広げられた。
・酸鼻を極める事故現場を見れば、誰でも安全運転を心がけるようになるだろう。
・災害の爪痕がくっきり残り、酸鼻を極めていた。