読み方で悩みやすい漢字の一つに、「流石」があります。
Q「流石」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「さすが」
- 「りゅうせき」
- 「さすが」と「りゅうせき」両方とも
このページでは、悩みやすい「流石」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「流石」の読み方は、「さすが」?「りゅうせき」?
流石の正しい読み方は、「さすが」「りゅうせき」どちらなのでしょうか。知っていないと読み方が難しいかもしれませんね。
「流」の音読みには「リュウ」「ル」、訓読みには「なが(れる)」「なが(す)」があります。一方、「石」の音読みには「セキ」「シャク」「コク」、訓読みには「いし」があります。
しかし、流石の読み方としては「さすが」が正しく、「りゅうせき」は間違いになります。
正解は、①の「さすが」です。
広辞苑には「さすが」の項目はありますが、「りゅうせき」はありません。ただし、「さすが」を「流石」と書くのは借字(当て字)です。
広辞苑の「さすが」の項目には、「上代の副詞シカスガニに由来するか。当て字で『流石』とも書く」とあります。新明解国語辞典(第四版)には「『流石』は最も普通の借字」とあります。
漢字文化資料館(大修館書店)のウェブサイト「漢字Q&A」中「「流石」はどうして「さすが」と読むのですか?」では、むかしの中国で孫楚(そんそ)をいう人が、理想の生活について「川の流れを枕にして、石でうがいをするような生活をしたい」を言い間違いをしてにもかかわらず、さらに苦しい言い訳を続けたという話が元となっている説を紹介しています。
「流石」の意味
流石の意味は「今さらのように感心することを表す」「例外的に思われていたが世間一般のものと同じ結果になり驚くことを表す」です。
「流」には「ながれる」の意味があり、「石」には「いし」の意味がありますが、流石の意味に関わる漢字ではありません。
流石を用いた例文には「君の腕前はさすがだ」「近年の暑さはさすがに堪える」があります。
「さすが」と読む漢字には、他に一字の「遉」があります。
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まとめ
- 流石の読み方は「さすが」が正しい。
- 「りゅうせき」と読むのは間違い。
- 流石は「評判どおりだったとほめることを表す」「例外的だと思っていたが世間一般と同じ結果となり驚くことを表す」を意味する。