【言葉】
台無し
【読み方】
だいなし
【意味】
①ひどくいたんで役に立たなくなること。物事がだめになること。また、そのさま。
②(多く打消しを伴って)まるで。全然。
【語源・由来】
存立の基盤が失われる様子から。
【類義語】
・駄目
・ふい
・おじゃん
・無駄
「台無し」の使い方
健太くんのせいで、今までの努力が台無しよ。
ごめんなさい。僕がしっかり確認しなかったせいだよね。
しっかり最終確認をちゃんとしてねってお願いしたのに。
台無しになった分を取り戻せるようがんばるよ。
「台無し」の例文
- あの人の帽子を台無しにしてしまったのはあたしが悪うございましたわ。(ヴィクトル・ユゴー レ・ミゼラブル 上)
- その女のために自殺までしようとして、一生を台無しにしてしまったのに。(トルストイ アンナ・カレーニナ)
- 素敵な歌詞を台無しにしないような曲をつけたい。
- つまり、途方もなく気を使って、自分のいいところを台無しにしていた。(スタンダール 赤と黒)
- 雨でぬかるんだ道を歩き、新しい靴が台無しになった。
「台無し」と「無駄」の違いは?
「台無し」に似ている語に「無駄(むだ)」があります。
「無駄」とは、「役に立たないこと。益のないこと。また、そのもの。」という意味です。
「台無し」も「無駄」も、役に立たないという意味があります。
しかし「台無し」は、汚れたり傷ついたりすることで、役に立たなくなることをいいます。
対して「無駄」は、益のないこと、そうするだけの価値がないことをいいます。