【二字熟語】
未練
【読み方】
みれん
【意味】
①執心が残って思い切れないこと。あきらめきれないこと。また、そのさま。
②熟練していないこと。また、そのさま。未熟。
【語源・由来】
「未」は「まだ…しない。」
「練」は「なれてうまくなる。ねれる」
【類義語】
残念、心残り、惜しい
【対義語】
満足、快心
未練(みれん)の使い方
カメラの調子が悪いなあ。
完全に壊れる前に買い換えたら?
未練が残るんだよね。
じゃあ、修理をすればいいんじゃないかしら。
未練(みれん)の例文
- 別れた妻に未練がある。
- 未練が残っています。
- 今の仕事に未練はない。
- 過ぎたことについて未練がましいことをいうな。
- 健太くんは未練を残して故郷を去った。
「未練」と「後悔」「情」との違いは?
「未練」に似ている語に「後悔(こうかい)」「情(じょう)」があります。
「未練」と「後悔」の違いは?
「後悔」は、自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむことをいいます。
「未練」も「後悔」も、心残りであることをいいます。
しかし、「後悔」は、自分の行為に対し抱く心残りであるのに対して、「未練」は、執心が切れないことをいうので「ともこちゃんに未練があり、別れたことを後悔する。」というように、意味が違います。
「未練」と「情」の違いは?
「情」は、
①物に感じて動く心の働き。感情。
②他人に対する思いやりの気持ち。なさけ。人情。
③まごころ。誠意。
④意地。
⑤特定の相手を恋い慕う気持ち。愛情。また、特定の相手に対する肉体的な欲望。情欲。
⑥事情。いきさつ。
⑦おもむき。味わい。趣味。
という意味です。
「未練」は、あきらめきれないことをいいます。
対して「情」は、「物事に感じて起こる心の動き。」、「ありさま。ようす。」という意味がありますが、あきらめきれないという意味はありません。