奇遇の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
奇遇
【読み方】
きぐう
【意味】
思いがけなく出あうこと。意外なめぐりあい。
予想外のことが起きた時に「奇遇やな!」って使うわけやね。思いがけないサプライズみたいなもんやね。
【語源・由来】
「奇」は「予想から外れた。思いがけない。」
「遇」は「思いがけず出会う。」
【類義語】
暗合、偶合、吻合、巡り合わせ、一致、回り合わせ、併発、合い文、出くわす、邂逅、奇縁
奇遇(きぐう)の解説
「奇遇」という言葉は、驚きや意外性を感じるような偶然の出来事や出会いを指すんだよ。
例えば、毎日のように通っている道で、思いもしなかった古い友達と突然出会ったり、または旅行に行った遠い土地で知り合いにばったりと出くわしたりすること。そういう、何か特別な理由や計画がなくても、偶然にその場所でその時刻に出会った。そういった偶然の出会いや事象を「奇遇」という言葉で表現することができるんだ。
「こんなところで会うなんて奇遇だね」という表現は、場所や状況によっては、予想もしていなかった人との出会いに対して、その驚きや意外性を感じて言う言葉だよ。例えば、海外のリゾート地で隣の椅子に座っているのが昔のクラスメイトだったとか、地元を離れて何年も経った後、遠い町で昔の隣人と再会するといった場面で使うことができるんだよ。
だから、「奇遇」という言葉は、人々が日常的な生活の中で偶然に遭遇する予想外の出会いや出来事を指しているんだね。
使い方
奇遇(きぐう)の例文
- 奇遇に驚く。
- 奇遇なことから、ともこちゃんに会う機会を持った。
- 一年前と同じ運転手のタクシーに乗るとは奇遇だ。
- 奇遇ですね、僕もその番組が好きでした。
- 健太くんが待ち伏せしているだけなのに、ともこちゃんは奇遇だと勘違いしている。
奇遇の文学作品などの用例
「奇遇」と「奇偶」「偶然」との違いを解説
「奇遇」と同じ読み方の語に「奇偶」が、似ている語に「偶然(ぐうぜん)」があります。
「奇遇」と「奇偶」の違いは?
「奇偶」は、奇数と偶数、半と丁という意味です。
「奇遇」と「奇偶」は同じ読み方ですが、意味は違います。
一方、「奇偶」は、数学的な意味での奇数と偶数を指すことが多い。そして、もう一つの意味として、博打の半と丁、つまりギャンブルのことを表していることもあるんだ。
一方で、「奇偶」は数字の話や、賭け事の話になるんやね。数の話でいうと、1や3みたいな奇数と、2や4みたいな偶数のこと。そして、ギャンブルの半と丁の話も入るわけやな。この二つ、見た目や音は似てるけど、内容はまったくちゃうねんな。
「奇遇」と「偶然」の違いは?
「奇遇」に似ている語に「偶然(ぐうぜん)」があります。
「偶然」は、
①何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。また、そのさま。
②思いがけないことが起こるさま。たまたま。
という意味です。
「奇遇」も「偶然」も、予期しないことをいいます。
しかし「奇遇」は、思いがけず出会うことをいいます。
対して「偶然」は、「奇遇」のような出会うという意味がない点が違います。
「偶然」は、何の因果関係もなく、計画や意図とは無関係に起こる事象を表し、その範囲は広い。何かがたまたま起こったときや、偶然の一致といった場面で使われるんだ。
一方、「偶然」は、もっと広い意味で、何か予期しないことが起こったときや、計画してなかったけどうまくいったみたいな、例えば、「偶然、雨が降ってきて、傘を持ってた!」みたいな時に使うんやな。近いけど、ちょっと使うシチュエーションが違うんやね。
つまり、予期せぬ出来事や意外な出会いに使われる言葉だなんだ。