一顧の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
一顧
【読み方】
いっこ
【意味】
ちょっと振り返って見ること。ちょっと心にとめてみること。一考。
「一顧」という言葉は、ちょっとだけ振り返って見ること、または、ほんの少し心にとめて考えることを表しているんだよ。
そやな。それはつまり、「ちょっと振り返って見ること」や「ちょっとだけ心に留めて考えること」ってことやな。
ちょっと立ち止まって、考えてみることや、ぱっと見てみることを言うんやな。ほんの少しの気配りや思いやりを示す表現やな。
【語源・由来】
「一」は「ほんのわずか。ちょっと。」
「顧」は「振り返って見る。」
【類義語】
一考
【対義語】
熟考
一顧(いっこ)の解説
カンタン!解説
「一顧」っていう言葉は、ちょっとだけ振り返って見ることや、少し心に留めて考えることを表しているんだよ。日本語の「一考」と同じような意味だね。
例えば、「一顧だにしない」っていう表現は、その人や物事をちょっとも気にかけない、見向きもしないという意味になるよ。
もう一つ例をあげると、「好事家 (こうずか) が偶 (たまたま) 一顧するに過ぎないから」〈鴎外・渋江抽斎〉っていう表現は、「好事家(趣味を極める人)が偶然ちょっとだけ見てしまっただけだから」という意味だね。
だから、「一顧」っていう言葉は、ちょっとだけ見ることや、少しだけ考えることを表す表現なんだよ。
一顧(いっこ)の使い方
一般人が殺されているというのに一顧だにしないなんて残酷だよね。
戦争って残酷の極みよね。
なんで戦争は起きるのかな。
人間は煩悩の塊だからよ。
一顧(いっこ)の例文
- 改革の必要性は感じているのに、一顧だにされず、旧態依然のままで問題は先送りされてきた。
- ともこちゃんは、こちらには一顧もくれないまま立ち去った。
- 一顧だにされずに枯れていく花のようにはなりたくない。
- 首相は、悲鳴を上げる国民を一顧だにしなかった。
- 健太くんの絵には、一顧の価値も認めない。
一顧の文学作品などの用例
「一顧だにしない」とは?
「一顧」を用いた表現の一つに「一顧だにしない」があります。
「一顧だにしない」とは、ちょっと振り返ってみる、または、ちょっと注意を払うことすらしないという意味です。
「一顧だにしない」という表現は、ちょっとでも見返す、または、ほんの少し注意を払うことすら行わない、という意味を持っているんだよ。
そやな。それは「ちょっとでも見る価値がない」や「ちょっとでも気にかけることがない」っていう意味やな。
つまり、まったく無視してるっていう感じやな。
【例文】
- 審査員が、健太くんの作品には一顧だにしなかったためお蔵入りになった。
- 江戸時代の人たちは、大トロには一顧だにしなかった。
- 健太くんのお父さんは、家族のことなど一顧だにしなかった。