【二字熟語】
勇往
【読み方】
ゆうおう
【意味】
勇んで進むこと。ためらわず進むこと。
【語源・由来】
「勇」は「思いきりのよい。いさぎよい。」
「往」は「出かけて行く。」
【類義語】
勇んで進む
勇往(ゆうおう)の使い方
健太くん。最近勉強を頑張っているね。
夢に向かって勇往邁進することにしたんだ。
目標があると勉強が苦じゃなくなるわよね。
夢がかなう日を想像するとやる気が三割増しになるよ。
勇往(ゆうおう)の例文
- 彼はためらわずに勇往邁進していった。
- 朝法廷にあらわれたときの勇往邁進するような意気盛んな様子はほとんど消えうせてしまっていた。(ドストエフスキー、カラマーゾフの兄弟)
- 天才と世に呼ばれるものはそれ等の峰々へ攀づることを辞せない勇往果敢の孤客である。百年の雪を踏破することは勿論千古の大業であらう。(芥川龍之介、僻見)
- 気の利いたような、そして同時に勇往果敢な、不屈不撓なような顔附をして、冷然と美しい娘や職工共を見ている。(森鴎外、罪人)
- 勇往邁進をモットーに全国優勝を目指す。
「勇往邁進」とは?
「勇往」を用いた表現の一つに「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」があります。
「勇往邁進」とは、目的を貫こうとして、わきめもふらずまっしぐらに進むことをいいます。
「邁進」は、ひるまずに勇んで進む意です。
【類義語】
・獅子奮迅(ししふんじん)
・努力奮励(どりょくふんれい)
・奮闘努力(ふんとうどりょく)
・奮励努力(ふんれいどりょく)
・力戦奮闘(りきせんふんとう)
【例文】
- 決して、その主人が退屈して畳にごろりと寝ころんでいるのではなく、おのが理想に向って勇往邁進している姿なのだそうである。(太宰治、正義と微笑)
- 而して燕王の豪傑の心を攬る所以のもの、実に王の此の勇往邁進、艱危を冒して肯て避けざるの雄風にあらずんばあらざる也。四月、燕兵大名に次す。(幸田露伴、運命)
- 産業振興のために勇猛邁進している。