敢為の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
敢為
【読み方】
かんい
【意味】
物事をおしきってすること。
「敢為」という言葉は、どんなに難しくても挫けずに物事をやり遂げることを表しているんだよ。
そやね。それはつまり、めっちゃ難しいことがあっても、くじけずに最後までがんばることやな。
山のような困難が前に立ちはだかっても、その壁を乗り越えて目標に向かって突き進む気概、それが「敢為」やね。
【語源・由来】
「敢」は「困難・障害を押し切って行動を起こすこと。思い切って。」
「為」は「なす。する。行う。」
【類義語】
敢行
【対義語】
遅疑
敢為(かんい)の解説
カンタン!解説
「敢為」という言葉は、難しいことや困難な状況があっても、負けずにそれを乗り越えて、最後までやり遂げることを意味しているんだよ。
たとえば、スポーツ選手が厳しいトレーニングや試合で疲れてしんどい時でも、最後まで頑張り続ける姿や、学校で難しい問題に取り組む時、途中で諦めずに答えを探し続ける姿などが、「敢為」の精神を持っているって言えるね。
「勇猛心というよりか、敢為の気象と言った方が可 (よ) かろう」〈独歩・非凡なる凡人〉っていうのは、ただの勇気や強さだけでなく、どんな困難が来てもくじけずに、最後まで物事をやり遂げる強い気持ちや決意を持っていることが大切だと言っているんだ。
だから、「敢為」という言葉は、ただの勇気や強さではなく、困難に立ち向かい、乗り越えて物事を成し遂げる強い意志や決意を持っていることを表しているんだね。
敢為(かんい)の使い方
ともこちゃんは生徒会長に向いているよ。
そうかしら?
常に先頭に立とうとする活発敢為な気性や、エネルギーに満ち溢れている感じがとても生徒会長にふさわしいと思うよ。
立候補してみようかしら。
敢為(かんい)の例文
- 積極敢為の気迫を胸に、学生としての本分を全うする。
- この二つの事情は相俟って、幸運なある掠奪集団をして、彼らよりも敢為の精神に劣る隣人に比較して豊かな状態に生活し得せしめている。(吉田秀夫、人口論)
- 勇猛心というよりか、敢為の気象といったほうがよかろう。(国木田独歩、非凡なる凡人)
- が、同時に、敢為果断の気象に欠けていた事も、人々は見抜いていた。(南條範夫、山岡鉄舟)
- 若者たちには、独立敢為の気性を涵養してほしいと願う。
敢為の文学作品などの用例
「敢為邁往」とは?
「敢為」を用いた表現の一つに「敢為邁往(かんいまいおう)」があります。
「敢為邁往」とは、目的に向かって困難をものともせず、自ら思い切ってまっすぐに進んで行くことをいいます。
「敢為邁往」という四字熟語は、どんな障害や困難があっても、勇敢にその目的や目標に向かって進むという強い意志や行動を示す表現なんだ。
ほぉ~、それは「どんな大変なことがあっても、ひるまず前に進む」っていう気持ちやな。
山や川があっても、どんどん前に進んで行く勇気やね。すごいな、それはめっちゃ頼もしいわ!
【類義語】
・直往邁進(ちょくおうまいしん)
【例文】
- 敢為邁往の気性をもった新入社員を歓迎する。
- ともこちゃんの敢為邁往の姿勢が高く評価された。