読み方で悩みやすい漢字の一つに、「落人」があります。
Q「落人」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
落人の読み方
- 「おちうど」
- 「おちゅうど」
- 「おちうど」と「おちゅうど」両方とも
このページでは、悩みやすい「落人」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「落人」の読み方は、「おちうど」?「おちゅうど」?
落人の正しい読み方は、「おちうど」「おちゅうど」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「落」の音読みには「ラク」、訓読みには「お(ちる)」「お(とす)」があります。また、「人」の音読みには「ジン」「ニン」、訓読みには「ひと」があります。
落人の読み方は「おちうど」「おちゅうど」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「おちうど」と「おちゅうど」の両方です。
広辞苑で落人と表記する言葉には「おちうど」「おちゅうど」「おちびと」があり、「おちゅうど」と「おちびと」を引くと「おちうど」に導かれます。「おちうど」の項目には「『オチビト』の音便。古くはオチビトとも」とあります。
一方、新明解国語辞典(第四版)の「おちうど」の項目には「『おちゅうど』の歴史的かなづかいによる表記」とあります。また、「おちゅうど」には「『おちびと』の変化」とあり、元々同じ言葉であったものが変化した読み方であることがわかります。
「落人」の意味は、「おちうど」も「おちゅうど」も同じ
落人の意味は「戦に負けて、敵の捜索から逃げていく人」です。
「落」には「落ちる」「敗れる」などの意味があります。一方、「人」には「ひと」の意味があります。
また、「落ちる」という言葉には、その場所から離れていなくなる意味があり、都を離れて地方へ移ることや戦に敗れて他の土地に逃げる意味もあります。
落人を用いた例文には「平家の落人伝説が残る」があります。
まとめ
- 落人の読み方は、「おちうど」「おちゅうど」「おちびと」のどれも正しい。
- 落人は「戦に負けて逃げていく人」を意味する。