読み方で悩みやすい漢字の一つに、「木綿」があります。
Q「木綿」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「もくめん」
- 「もめん」
- 「もくめん」と「もめん」両方とも
このページでは、悩みやすい「木綿」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「木綿」の読み方は、「もくめん」?「もめん」?
木綿の正しい読み方は「もくめん」「もめん」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「もくめん」の気もしますが、「もめん」にも聞き覚えはありそうですね。
「木」の音読みは「ボク」「モク」、訓読みは「き」「こ」となります。
一方「綿」の音読みは「メン」表外読みとして「ベン」、訓読みは「わた」表外読みとして「つら(なる)」となります。
このことから「もくめん」は正しそうですが「もめん」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、木綿の読み方は「もめん」が正しく、「もくめん」は間違いです。
つまり、答えとしては2つ目の「もめん」ということになります。
さて、何故木綿を「もめん」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
また、木綿には「もめん」の他に「きわた」「ゆう」との読み方もあり、この場合には意味が異なります。
「木綿」の意味
木綿とは、「アオイ科の植物ワタの種子につく白く柔らかな綿毛・繊維のこと」「その綿毛・繊維で作られた糸」を意味します。
木綿といえばヒット曲「木綿のハンカチーフ」を思い出す方も多いでしょう。
キメ細やかで繊細な木綿は「木綿豆腐」などとしても使われますね。
先程、木綿を「きわた」「ゆう」と読む場合に意味が異なるとしました。
「きわた」の意味としては「もめん」の最初の部分と「パンヤ科の落葉高木のこと。またその種子の綿毛・繊維のこと」の意味が加わります。
「ゆう」の意味としては「クワ科の植物楮の皮から作られた糸のこと」となります。
まとめ
- 木綿の読み方は「もめん」が正しく「もくめん」と読むのは間違い。
- 木綿とは、「ワタの種子につく綿毛・繊維。またそれから作られる糸」の意である。
- 木綿を「きわた」「ゆう」と読むこともあるが、意味が異なる。