各々の読み方・意味とは？（類義語）
【二字熟語】
各々
【読み方】
おのおの
【意味】
（名詞・副詞）多くの人や物の一つ一つ。めいめい。それぞれ。各自。
（二人称。多人数をさす）みなさん。おのおのがた。
そして、代名詞としては、「各々、こっちに来て！」って言うときの「各々」は、実は「皆さん」って意味になるんやで。多様な使い方があるんやな、この言葉は。
【語源・由来】
「各」は「おのおの。めいめい。それぞれ。」
「己（おの）」を重ねたもの。
【類義語】
それぞれ、一つ一つ、一人一人、個々、個別、めいめい、各自
各々（おのおの）の解説
「各々」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、たくさんのものや人々の中で、一つ一つ、それぞれっていう意味だよ。例えば、「学生各々の自覚にまつ」っていうのは、学生たち一人一人が自分の自覚を持つことを期待している、っていうことを表しているんだ。また、「入選作は各々すぐれている」は、選ばれた作品たちが、それぞれ優れているっていう意味だね。
2つ目の意味は、古い言い方で、皆さんやみんなっていう意味で使われることがあるんだ。「是御覧ぜよ、各々」〈平家・三〉というのは、みんな、見てみて！って言っている感じだよ。
「其れ其れ」も似たような意味で使われることがあるよ。それぞれ、一つ一つっていう意味でね。
だから、「各々」という言葉は、文脈によって、それぞれや一つ一つ、あるいはみんなっていう意味で使われることがあるんだよ。
各々（おのおの）の使い方
各々（おのおの）の例文
- 事故について少年たちは各々異なった説明をした。
- 会議で各々が意見を発表した。
- 昼食は各々自分で用意すること。
- 危急の場合は各々の判断に基づいて行動してください。
- 各々が部屋を持っている。
「各々」と「それぞれ」の違いは？
「各々」に似た語に「それぞれ」があります。
「それぞれ」は「其其」または「夫夫」と書き、「おのおの、めいめい」という意味です。
「各々」も「それぞれ」も「一人一人、一つ一つ」という意味が同じです。
「各々」・・・主に人に対して使う。一人一人が個別に行うというニュアンス。
「それぞれ」・・・人にも物に対しても使う。一つ一つの違いを強調する。
「それぞれ」は、「各々」の意味に加え、「どの作品にもそれぞれ特長がある。」というように、一つ一つの違いという意味が強いです。
また、副詞としても使われることがあって、その場合は「其（そ）れ其（ぞ）れ」と同じような用法になる。さらに、代名詞として使うときは、二人称の人々を指すことから「皆さん」という意味になるんだ。