「各種」「馘首」「鶴首」の違い・使い分け！「かくしゅ」の同音異義語

• 「各種の品をそろえる」
• 「各種取り揃える」
• 「各種学校」

各種という言葉は、多様な種類やカテゴリーを含むさまざまなものを指します。これは、具体的な数や種類を特定せずに、幅広い範囲や種類の物事を一括りに言及する際に使用されます。

例えば、「各種の品をそろえる」という表現は、多種多様な商品を揃えることを意味し、「各種取り揃える」や「各種学校」も同様に、多くの異なるタイプやカテゴリーの中から選ばれることを示しています。

つまり、各種は、単一の特定の種類ではなく、多様性や幅広い選択肢を強調するために用いられる言葉です。

1. スーパーマーケットでは各種の野菜が新鮮な状態で並べられている。
2. オンラインショップで各種電子機器を取り揃えており、簡単に比較や購入ができる。
3. この大学には各種の学部が設置されており、学生は自分の興味に合わせて学びの場を選べる。

• 「馘首反対闘争」
• 「不景気で馘首される」

馘首という言葉は、もともと「首を切る」という意味から来ていますが、現代では主に雇用の文脈で使われ、「雇い主が一方的に従業員を解雇すること」を意味します。

この用語は、特に従業員が会社や組織からの期待を満たしていない、または経済的な理由などで会社が人員を削減する必要がある場合に使用されます。

例えば、不景気が原因で解雇されることを「馘首される」と表現します。また、「馘首反対闘争」とは、解雇に反対するための抗議活動や労働争議を指すことがあります。

1. 経営難に直面し、会社は多くの従業員を馘首する厳しい決断を下さざるを得なかった。
2. 彼女は成績不振の責任を問われ、馘首の辛い経験を味わった。

• 「鶴首して待つ」
• 「鶴首して吉報を待つ」

鶴首という言葉は、鶴が首を長く伸ばす様子から来ています。これは、何かを心待ちにしている、特に期待していることが起こるのを今か今かと待つという意味を持っています。

例えば、良い知らせや重要な人の到着など、待ち望んでいるものがある時にこの表現を使います。言葉のイメージは、その出来事が起こるのをじっと見守り、首を長くして遠くを見つめる姿勢に喩えられているのです。

1. 彼女は空港のロビーで鶴首して、遠くから来る恋人の姿を探した。
2. 新しい仕事の採用結果について、彼は毎日メールをチェックし、鶴首して待っていた。