暗愚の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
暗愚
【読み方】
あんぐ
【意味】
物事の是非を判断する力がなく、愚かなこと。また、そのさま。
ああ、そやから「暗愚」ってのは、「物事の良し悪しを判断できへん、愚かな状態」を表すんやな。
何が正しくて何が間違ってるかさっぱりわからへん、無知な様子を描いてるんやな。ちゃんと勉強しなアカンってことやな。
【語源・由来】
「暗」は「道理がわからない。」
「愚」は「おろか。ばか。」
【類義語】
蒙昧、愚昧
【対義語】
賢明、聡明、明敏
暗愚(あんぐ)の解説
カンタン!解説
「暗愚」という言葉は、ものごとの良し悪しを理解する能力が全くなく、それで馬鹿なことをしてしまう、または、そういう状態のことを指すんだ。
たとえば、「暗愚な為政者」って言ったときは、その政治家が物事の良し悪しを判断できないで、ばかなことをやってしまう、という意味になるんだよ。
だから、「暗愚」っていうのは、物事を理解する能力が欠けていて、それが原因で馬鹿なことをする人やその状態を表す言葉なんだね。
暗愚(あんぐ)の使い方
健太くん。空手部の部長になったんですってね。
そうなんだ。ぜひ僕にやってほしいって指名されたんだよ。
ずいぶん暗愚な将が選ばれたわね。大丈夫なのかしら?
先輩たちが選んだんだから大丈夫だよ。
暗愚(あんぐ)の例文
- 暗愚な君主のせいで国民は苦しんでいます。
- 比較的暗愚な生徒がいない学年だったため、穏やかな学生生活だった。
- 暗愚な彼が、治世を著しく悪化させた。
- 天才と暗愚は紙一重だと言われていますが、凡人の僕には分りかねます。
- 健太くんは、暗愚な人物として軽んじられていました。
暗愚の文学作品などの用例
- ・・・劣等の心得だ、そして暗愚の意図というものだ。しかるに骨董いじりを・・・ 幸田露伴「骨董」
- ・・・も、内を司どる婦人が暗愚無智なれば家は常に紊乱して家を成さず、幸・・・ 福沢諭吉「女大学評論」
- ・・・ゆえんは必ずしも余が暗愚、先見の明なきがために非ず。時勢の変遷、・・・ 福沢諭吉「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
「暗愚魯鈍」とは?
「暗愚」を用いた四字熟語の一つに「暗愚魯鈍(あんぐろどん)」があります。
「暗愚魯鈍」の「魯鈍」とは、「愚かで頭の働きが鈍いこと。また、そのさま。愚鈍。」とう意味です。
「暗愚魯鈍」とは、同じような意味の語を重ねて、愚かで頭の働きが鈍いことを強調した語です。
「暗愚魯鈍」という言葉は、同じような意味を持つ複数の語を組み合わせて、頭の働きが鈍くて愚かな様子を強調しているんだよ。
ほんなら、「暗愚魯鈍」っていうのは、「あほやなあ、ボケてるなあ」という意味を強く言いたいときに使うんやな。頭の回転が遅くて、ちゃんと物事を理解できへん愚かさを、力いっぱいに表現してる言葉やな。
これを言われたら、せっかくの頭脳明晰、フル回転させなアカンな。
【例文】
- 暗愚魯鈍な健太くんに、どれだけ説いても理解できないだろう。
- ともこちゃんは、わざと周囲の人間に暗愚魯鈍だと思わせていました。
つまり、物事の本質を理解することができず、無知な様子を表すんだ。