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「悪運」の意味と使い方や例文!「悪運が強い」は良い意味ではない?(類義語・対義語)

悪運の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
悪運

【読み方】
あくうん

【意味】
①悪いことをしても報いを受けず、かえって栄えるような運。
②運の悪いこと。不運。

二字熟語の博士
「悪運」というのは、主に二つの意味があるんだ。

一つ目は、悪いことをしてもそれが裏目に出ず、逆に成功してしまうような運のこと。
二つ目は、単純に運が悪い、つまり不運を指す言葉なんだよ。

助手ねこ
あー、つまり、一つは「悪いことをしてもなぜかうまくいっちゃう運」、もう一つはただ単に「運が悪い、不運」ってことやな。ついてない時は何をやってもうまく行かへんときのことやな。

あと、悪いことをしても、なぜかうまく行っちゃうときも「悪運」っていうんやな。

【語源・由来】
「悪」は「よくない。悪い。」
「運」は「めぐりあわせ。」

【類義語】
不運

【対義語】
幸運、強運

悪運(あくうん)の解説

カンタン!解説
解説

「悪運」っていうのは、2つの意味があるんだよ。

1つ目の意味は、たとえ悪いことをしても、そのことで困るどころか、逆にうまくいったり、成功してしまうような運のことを指すんだ。例えばね、「宿題を忘れてしまったけど、先生が確認しなかったからばれなかった」みたいな感じだよ。「悪運が強い」と言われる人は、なんだかんだで運がいい人を指すよ。

2つ目の意味は、運が悪いこと、つまり不運なことを言うんだ。例えば、「今日、大事なテストがあるのに、朝から電車が遅延して、学校に遅れてしまった」みたいな感じ。「悪運続きに泣く」って言うときは、ずっとついてないことが続いて、本当に困ってしまっている、という意味だよ。

だから、「悪運」っていう言葉を使うときは、その文脈をよく見て、どっちの意味で使われているのかを判断することが大切だね。

悪運(あくうん)の使い方

ともこ
健太くんにあの石をもらってから悪運が続いているのよ。
健太
あの石が悪運を運んできたのかな?
ともこ
もしくは健太くんが運んできたか。
健太
僕じゃないよ。

悪運(あくうん)の例文

例文
  1. 最近悪運続きだ。
  2. ともこちゃんは悪運が強い。
  3. 健太くんの悪運も尽きた。
  4. 悪運に見舞われた。
  5. 悪運がこうも続くと神社でお祓いをしてもらいたくなる。

悪運(あくうん)の文学作品などの用例

  1. ・・・災をまぬかれたとは、悪運つよしだ。同居人がいないのかね。それはど・・・ 太宰治「饗応夫人」

「悪運が強い」は良い意味ではない?

悪運」を用いた表現に 「悪運が強い(あくうんがつよい)」があります。

悪運が強い」は、「あんな大事故に巻き込まれたのに生きているなんて、悪運が強い」「あの高さから落ちたのに無傷なんて悪運が強い」というように、「不幸中の幸い」の意味で使う人が多いです。

しかし、「悪運が強い」に「不幸中の幸い」という意味はなく、良い意味の言葉として使用するのは誤用です。

悪運が強い」は、「悪いことをしても報い受けることなく、かえって栄えるような運」をいう語なので、「悪運が強いね」というと、相手に「報いを受けるような悪いことをした」というのと同じことになるので失礼になります。