【二字熟語】
分際
【読み方】
ぶんざい
【意味】
①その者に応じた程度・限界。また、数量。
②身の程。分限。身分。
【語源・由来】
「分」は「あたえられたもの。」
「際」は「ほど。」
【類義語】
立場、格
分際（ぶんざい）の使い方
健太くん。起業しましょうよ。
学生の分際でそんな大それたことできるわけないよ。
最近、学生の起業が増えているのよ。
そうなの？ともこちゃんが社長なら何とかなりそうだな。
分際（ぶんざい）の例文
- 己の分際をわきまえることが重要です。
- 新人の分際で先輩に対して生意気なことを言うんじゃない。
- 彼は学生の分際でポルシェに乗っている。
- 二十歳の少年の分際で、これはあまり諦めがよすぎるかも知れません。（太宰治、虚構の春）
- 見習いの分際で、この私にため口をきくとはいい度胸だ。
「分際」と「くせに」の違いは？
「分際」に似ている語に「くせに」があります。
「くせに」とは、他の語句に添えて「・・・にもかかわらず」「・・・なのに」の意を表し、非難の意をこめる語です。
「分際」も「くせに」も、「学生のくせに」「学生の分際で」というような表現で、人の振る舞いを非難する意味で使います。
しかし「分際」は、「学生の分際で」のように、身の程をわきまえない振る舞いを非難する語です。
「くせに」は、「子供のくせに」「女のくせに」のように、言葉を発する側の主観や思い込みを含む評価がもとになった非難を表す語です。
