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「風情」の意味と使い方や例文!「私風情」とは?(類義語)

【二字熟語】
風情

【読み方】
ふぜい

【意味】
1⃣[名]
①風流・風雅の趣・味わい。情緒。
②けはい。ようす。ありさま。
③能楽で、所作。しぐさ。
④身だしなみ。
1⃣[接尾]
①人・人名・身分などを表す名詞、また、代名詞に付いて、卑しめる意やへりくだる意を表す。
②名詞に付いて、…のようなもの、…に似通ったもの、などの意を表す。

【語源・由来】
「風」は「おもむき。」
「情」は「おもむき。」

【類義語】
枯淡

風情(ふぜい)の使い方

健太
風鈴の音は風情があっていいね。
ともこ
涼しく感じるわよね。
健太
・・・風が強くなって、風鈴がうるさいね。
ともこ
風情もへったくれも無いわね。

風情(ふぜい)の例文

  1. 百合の花が咲いているのが風情があっていい。
  2. 再開発で、以前の風情が無くなってしまった。
  3. この世の終わりといった風情で、健太くんは泣きついてきた。
  4. 銀座なんて学生風情が住む場所じゃない。
  5. 消えも入りなん風情で詫びを入れる。

「私風情」とは?

風情」を用いた表現の一つに「私風情(わたしふぜい)」があります。

この場合の「風情」は、接尾辞的に用いられ、「町人風情が」のように他を卑しめたり、「私風情」のように、自らへりくだる意を表します。

私風情」は、私のような者がというへりくだる意を表します。

【例文】

  1. 私風情がそのことについて語るのは恐れ多い。
  2. それも私風情の信心には及ばない事でございましたら、せめては私の息のございます限り、茂作の命を御助け下さいまし。(芥川龍之介、黒衣聖母)
  3. 私風情にはもったいない品でございます。