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「紅蓮」の意味と使い方や例文!「紅蓮地獄」とは?(類義語・対義語)

紅蓮の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
紅蓮

【読み方】
ぐれん

【意味】
①紅色の蓮 (はす) の花。紅蓮華 (ぐれんげ) 。
②「紅蓮地獄」の略。
③燃え盛る炎の色のたとえ。

二字熟語の博士
「紅蓮」という言葉にはいくつかの意味があるんだよ。まず、紅色の蓮の花を指すことがある。

次に、「紅蓮地獄」という言葉の略としても使われるんだ。これは、仏教における地獄の一つを指しているんだよ。そして、燃え盛る炎の色を例えて「紅蓮」と言うこともあるんだよ。

助手ねこ
へー、そうなんか。つまり、「紅蓮」ってのは、まず真っ赤な蓮の花のことやな。それに、ちょっと怖いけど地獄の名前にもなってるんやな。

あとは、火がゴウゴウ燃えてるみたいな真っ赤な色のことを言うんやな。色々な意味があって深い言葉やね。

【語源・由来】
紅色の蓮花という意味。

【類義語】
灼熱、猛炎、焦熱、猛火、炎

【対義語】
群青

紅蓮(ぐれん)の解説

カンタン!解説
解説

「紅蓮」という言葉は、いくつかの違う意味があるんだよ。

まず、第一の意味は「紅色の蓮の花」を表しているんだ。蓮は池や湖でよく見かけるきれいな花で、紅蓮はその中でも赤い色の蓮の花を指しているんだよ。例えば、「紅蓮白蓮の香ゆかしく」〈露伴・五重塔〉という言葉は、赤と白の蓮の花が放つ香りが素敵だって表現しているんだ。

第二に、「紅蓮」という言葉は、「紅蓮地獄」の略でもあるんだ。これは、仏教の教えの中にある地獄の一つを指す言葉で、特に苦痛が伴う地獄のことを表しているんだよ。

最後に、紅蓮は「燃え盛る炎の色」としても使われることがあるんだ。たとえば、「紅蓮の炎」という表現は、火が激しく燃えている様子を表すために使われることが多いんだよ。炎が赤い色をしていて、とても力強いイメージを持っているんだね。

だから、「紅蓮」という言葉は、赤い蓮の花、苦しい地獄のこと、または激しい赤い炎を表す言葉として使われているんだよ。

紅蓮(ぐれん)の使い方

ともこ
健太くん。また嘘をついたの?
健太
ごめんなさい。
ともこ
死んだら紅蓮地獄に落ちるわよ。
健太
ひー。それだけは勘弁してください。

紅蓮(ぐれん)の例文

例文
  1. 天をこがす紅蓮の炎。
  2. 町は紅蓮の炎に包まれた。
  3. 紅蓮の火の粉が舞い散り、周囲の家に今にも燃えうつりそうだった。
  4. 空襲のあとは紅蓮地獄のようだった。
  5. 煩悩の炎を燃やした罪で紅蓮地獄に落とされる。

紅蓮の文学作品などの用例

  1. ・・・の心持というものは、紅蓮紅蓮の土壇とも、八寒地獄の磔柱とも、譬・・・ 泉鏡花神鷺之巻

  2. ・・・二十ばかりと見えた。紅蓮の花びらをとかして彩色したように顔が美し・・・ 伊藤左千夫河口湖

  3. ・・・る毒物の感じである。紅蓮、というのは当っていない。もっと凝固して・・・ 太宰治春の盗賊

「紅蓮地獄」とは?

紅蓮」を用いた語に「紅蓮地獄」があります。

紅蓮地獄」は八寒地獄の第七。ここに堕ちた者は、酷寒のために皮膚が裂け、紅色の蓮花に似るという。紅蓮

という意味です。

二字熟語の博士
「紅蓮地獄」というのはね、仏教で語られる地獄の一つで、八寒地獄の中の第七番目の地獄のことなんだ。

この地獄は、とても寒い場所で、そこにいる人たちは寒さで皮膚が裂けてしまうんだよ。その裂けた皮膚が、赤い蓮の花に似ていると言われているから、「紅蓮地獄」と呼ばれているんだ。

助手ねこ
おお、それは怖いなあ。要するに、「紅蓮地獄」ってのは、めちゃくちゃ寒い地獄のことで、そこでは人の肌がバリバリに裂けて、赤い蓮の花みたいになるってわけやな。

寒さで肌が赤くなって、蓮みたいに見えるから「紅蓮地獄」って名前がついたんやね。ほんまに地獄やでそれは。